先日来院された方(マラソンしていない人)とこんな会話になりました。

客「ストレッチをすると、とっても気持ちよくなるよね。でも毎日できないんですよね~。」
私「なんで気持ち良いと分かっていることなのに、毎日できないんですかね~?」
●「めんどくさいからよ。」
●「なんで?」
●「なんでてもよ」
●「だって気持ちいいのに、なんでできないのでしょうね?」
●「屁理屈言う人ね~!」

こんな会話は子供の頃から母親としょっちゅうしていました。もちろんストレッチの話ではありません。「なんで?」とよく聞いたという話です。子供は「なんで?」とよく質問しますよね。子供は子供なりに純粋に尋ねていることが多いです。なのに、きちんと答えない大人はとても多いです。さらに突っ込んで聞くと必ず言われたのが「屁理屈」という言葉です。小学三年生の時に国語辞典で調べましたが、理解できませんでした。自分は正当で、純粋だから。その気持ちは今も変わりありません。

今回またこの話になって、子供の頃を思い出しながら考える機会を与えていただけたと感謝しております。

フルマラソンを完走するためには、それなりに走っておく必要がありますよね。しかし一週間も走らない日が続いたならば、きっと不安になることでしょう。せっかく作ってきた足が台無しになってしまうことを懸念します。それなりに走り続けている方が、安心感を得ることは間違いないです。でも、今日走らなかったからといっても、身体が急に変化するわけではありません。だからめんどくさいなと感じたら、一日や二日くらい走らなくても大丈夫だろう。そう考えることもあるでしょう。

実際に私なんて一週間走らないことはよくあります。と書けばビックリされるかもしれませんね。時期によりますよ。今の時期だからそんなもんです。寒いのは苦手なので、玄関開けて様子うかがってやめることもしばしば。少し不安を感じることもあります。それはフル完走のためにではなく、健康のために走っておかねばと考えるからです。時々、太ももが「走ってくれよ~!」って言っているかのように感じることがあります。そんな時は2~3キロだけでもサクッと走るようにしています。別に走らなくても、今日明日身体がどうこうなるわけではありません。しかし今後の年齢のことを考えると、しっかり足を鍛えておかなければと考えるからです。だから自分の将来の健康のために走っています。

さて最初の会話の話に戻りますが、私が想定していた答えは「今日ストレッチしなくても身体は特に変わらないから」というようなことを言ってくれると突っ込んで聞くことはなかったのです。ストレッチを毎日きちんとこなしていくことは大変なことでしょう。そんなことくらい私も分かっています。でも気持ち良いと分かっているにもかかわらず、できないという実態があるわけです。それは多くの人が思っていることでしょう。

朝起きたら歯磨きしますよね。めんどくさいと思うことありませんか? 夜も磨きますか? 布団に入った時、「あっ!歯磨きしてない!」と気づいたとき、あなたはどうしていますか? めんどくさいけど起きて磨くか、一日くらいまあいいか・・・と寝てしまうか? このようなこと私はしょっちゅうあります。そんな時に考えるのは、歯周病になったら困るな~・・と考えます。すると、なんだか歯が痛くなってくる気がするときがあります。不思議ですけどね。勘違いかもしれません。でも一度そう思うとどうしようもなく歯が気になって、やっぱり磨いておこうと起き上がります。確かにめんどくさいです。めんどくさいという理由だけなら、きっと私は起きて磨くことはないでしょう。でも、歯の異変を感じるから磨きます。

では先ほどのストレッチの話ではどうでしょう。今日ストレッチしなくても、なんらかの病気が想定されるわけでもないし、急に身体が悪化するわけでもありませんよね。だからめんどくさいが勝ってしまって、ストレッチをせずに寝る。それが続いていくと、一週間、二週間、気が付けば何か月もストレッチをせず、そのうちストレッチした方が良いということすら忘れていってしまいます。

「筋肉と会話する」という言葉を私は以前からずっと使い続けています。ストレッチしなければ、筋肉が「ストレッチしてくれよ~!」って言ってくるのを感じ取っていただきたいのです。先ほど私は「太ももが走ってくれよ~、と言っているかのように」という表現をしました。これもまた同じです。筋肉が動かしてほしいと願っていることを感じ取ったからです。

健康のためとか、フル完走のためなどという理由ではなく、「気持ち良い」にもかかわらずストレッチができないのはなぜなのでしょう?

「気持ちが良い」という感情について、私は「脳が喜んでいる」といつも表現します。脳が喜ぶことは他にもいっぱいあります。例えば、おいしいものを食べること。特にスイーツなんて最高ですよね。脳が喜ぶという表現がピッタリだと思います。いま目の前のスイーツを食べたからといって、体重や体脂肪がすぐに上がるわけではないですから、食べてはダメだと分かっていてもついつい食べてしまう。そんなことあるでしょう? これは「おいしい=脳が喜ぶ」という欲望をかなえた瞬間です。

他にも「カラオケで歌うと気持ちいいからまた行きたい」「お風呂に入ると気持ちいいからまた入りたい」などなど、いっぱいあります。気持ちいい事柄は、またしたくなるものです。なのに、ストレッチで気持ちいいと分かっているのに、またしたくなるという感情が生まれてこないのはなぜでしょう? カラオケ行くのもめんどくさいと思うときあるでしょう。お風呂入るのに邪魔くさいと感じることもあるでしょう。でも何日かしたらまたしたくなるはずです。「久しぶりに行こうか?」なんて会話あるでしょ? ところがストレッチは何日もしないでいると、したくなる気持ちどころか、ストレッチをすることすら忘れてしまいます。「久しぶりにストレッチしたいね」なんて会話は聞いたことありません。なぜでしょう?

「めんどくさいから」という一言で片づけられない何かがあるはずです。私はそれが知りたくて「なんで?」と何度も聞いているのに、きちんと答えてもらえません。人から見ると屁理屈に聞こえるかもしれませんが、私は真剣です。あなたはどう思いますか?
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