整体師に学ぶ~中高年のランニングによる筋肉痛改善と、楽に長く走る方法(エンジョイラン.com)

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中高年になって健康やダイエットのため走り始めたのに、膝や足腰が痛い、疲れが取れないなど、良かれと始めた運動が逆効果で困っていませんか? 整体師だからこそわかる、筋肉や身体のケア方法や、筋肉痛知らずで、楽に長く走る方法、楽しいランニングノウハウも含めて、全部お教えします。

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→「第6回・20秒キープすると改善効果が高まる
→「第5回・ストレッチの効果を高めるコツは、力を入れた後のゆっくりした脱力にあり!
→「第4回・腕の力を抜くと肩こり解消につなげやすい!
→「第3回・肩こりを腕の上下動だけで吹き飛ばす!
→「第2回・最短30秒でできるストレッチで仕事の効率化を目指す!
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ランニング教室をしていましてよく言われるのが、「そんなにいっぱい一度に考えることができないです」という言葉です。はい、確かにその通り。私も最初は全然できませんでした。きっと「慣れ」の問題かな、とも思います。でも慣れるまでに要する時間は人それぞれです。上達の早い人は、慣れるのが早いのか、もしくは一度にいろんな物事を考えることができる能力を持っているか、と思うこともあります。

ランニングするにあたり、いくつもの動作を同時に考えるコツを、音楽の話から関連付けて今日はお話ししたいと思います。

脳の仕組みのことは私は詳しく分かりませんが、考え事をするとき、脳の中で立体的に考えることのできる人とできない人に分かれると思います。ランニングの時にあれやこれやとフォームチェックする項目の多さでできない人は、脳の中で物事を立体的に考えることのできない人なのではないかと勝手に想像しています。それがその人の個性なのですが、立体で考えることができるようになると、これまでストレスがかかっていたことが解消できるかもしれないのです。その練習方法と言いますか、チェック方法のひとつとして私は音楽の聴き方に注目しています。

ここでは例として今とても話題の、Queenの『Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)』を取り上げてみます。お遊びだと思ってお付き合いください。

まずこの曲の最初の部分で、4人の顔だけが映って歌っている場面があります。メンバーの名前も何も知らなくてもいいので、4人の声を識別できるでしょうか? どの声がどの人とは分からなくてもいいので、4つの声を聞き分けできればOKです。 口の動きを見れば、だいたい想像つくと思います。

そして映像が切り替わって、ピアノとベースの二人が映ります。ピアノの人が歌い、後ろでベースを弾いている人がいますよね。このベースの音を聞き分けできますか? ピアノの低音部分と重なっているのでよく聴いてみてください。ベーシストの指の動きを見れば、だいたい想像つくと思います。

歌が2番に入り、曲が進んで行くと、ピアノボーカルの人が立ち上がって、マイクを持って歌に専念する場面が出てきます。しかしピアノの音は鳴っていることに気付きますか? この時にはドラムとギターの音も加わって音がたくさん詰まっているのでうまく聞き分けできるでしょうか?

そしてギターソロになります。ギターソロを弾いている姿、指が映りますのでどの音がソロの音かすぐ分かると思います。ギタリストは一人しかいないのに、ソロを弾いているバックで、もう一本ギターの音が鳴っているのですが、気付きますでしょうか?

分からなかったら繰り返し聴いてみるとそのうち聞き分けできるようになると思います。集中してヘッドフォンで聴くと他にももっといろんな音に気付くことでしょう。このボヘミアン・ラプソディという曲は、ロックとオペラの融合と言われていて、クイーンの代表曲です。最後まで聴いてコーラスの美しさをお楽しみください。そしてお時間ある時に歌詞にも注目されると新しい発見や衝撃があると思います。

実は音楽制作というのはとても複雑で、そしてとてもおもしろいものなんです。クイーンはメンバーが4人でギタリストは一人なのに、レコードを聴くとギターが同時に2~3本鳴っていることは普通です。一度に弾くことは無理ですよね。最近の流行りの曲なんて、打ち込み音源使っているからいくつ音が入っているのかまったく分かりませんよ。メンバーの楽器だけしか入っていない音源はきっとないと思います。

テレビ出演して生演奏しているバンドで、楽器はギター、ベース、ドラムしかメンバーがいないのに、ピアノや管楽器やコーラスやらなんやらかんやらと、いっぱい楽器の音が鳴っていることは普通です。その理由は2つ。ひとつは実は演奏していなくてCDが流れている。もうひとつは打ち込み音源が流れて、それに合わせて楽器の演奏をしている。ほとんどの場合は、楽器隊はCDが流れていて、歌だけ歌っていることが多いです。

先ほどのクイーンの映像ですが、これはあくまでもプロモーション用の映像です。だから楽器を演奏している音と、流れてくる音は違います。レコーディングする時には多重録音といって、ひとつひとつの楽器を順々に録音していき、それを重ねていきますのでいくらでも楽器を入れられるし、メンバーにいない楽器などもいっぱい入れていくのが普通です。

今日は音楽のうんちく(というほどでもありませんが)を少しだけ交えてみました。息抜きの遊びになりましたでしょうか? ちなみに私は整体師になる前は音楽の仕事をしていて、レコーディングにも携わっていました。ヒット曲を作れなかったので音楽印税はあまり入ってきませんが(笑)

遊びと私は言っていますが、この頭の中の使い方が、いくつもの動作を一度に考えることのできる脳を作るレッスンにもなると私は確信しています。ですから、これからあなたの好きな音楽を聴く時、どんな楽器が鳴っているのか、あるいはいくつあるのか考えながら聴いてみてください。ヘッドフォンで聴くとよりよく分かるはずです。それはものすごい集中力を必要としますので、今まで使ったことのない脳を働かせることができ、老化防止、認知症予防にもきっと効果があると私は信じています。お試しください。
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コメント

 コメント一覧 (4)

    • 1. IDUMI
    • 2019年01月29日 17:13
    • 5 こんにちは!

      なるほど~!例えがユニークですね(^_^)b
      私はかれこれ40年以上ユーミンのファンでユーミンの曲を聴くときは、コーラスの人のハモリやユーミンのかぶせている音階を聴き取ったりしています。

      ランニング時も色んな所に意識を持ちながら走っていますが、いつの間にか一点に集中してしまい、他がおろそかになりがちてす(^^;)

      あまりに意識し過ぎて痛めたこともあるので程ほどにしてます(^o^)
    • 2. りょう りょう
    • 2019年01月29日 22:31
    • >>1
      IDUMIさん
      ユーミンの曲は、音数がものすごい多いですよね。
      管楽器だけでも4~5本、ストリングス4~5本、
      ギターも4~5本、時にはドラムが2台、
      ベースも2本入っている曲なんかもあります。
      そこにシンセで乗った音がいっぱいあります。
      そのひとつひとつの楽器を聞き分けできるようになると、
      かなり脳をフル回転させることができますよ。
    • 3. IDUMI
    • 2019年01月30日 12:28
    • 5 そこまで聴き分けられていられるとは(^O^)
      流石です!
    • 4. りょう りょう
    • 2019年01月30日 22:01
    • >>3
      IDUMIさん
      自分では普通だと思ってました。
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