私が執筆している「マイナビ・肩こり解消を目指すストレッチを動画で学ぶ」も随時更新中。
→「第7回・ストレッチ効果のカギは静止時間にあり!」
→「第6回・20秒キープすると改善効果が高まる」
→「第5回・ストレッチの効果を高めるコツは、力を入れた後のゆっくりした脱力にあり!」
→「第4回・腕の力を抜くと肩こり解消につなげやすい!」
→「第3回・肩こりを腕の上下動だけで吹き飛ばす!」
→「第2回・最短30秒でできるストレッチで仕事の効率化を目指す!」
→「第1回・いすに座ったままの楽々ストレッチ」
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今日は私が初フルを走るために、最初の年に考え行動していたことを書きます。今年初フルという人の参考になれば嬉しいです。
まず最初に知っていてほしいのは、私は極度の運動嫌い、運動音痴だということです。学生時代の一番嫌いな教科が体育で、一番嫌いな行事が運動会でした。中学生の時には運動会に参加したくなくて、教室で隠れていたこともあります。そんな私が、48歳で走り始め、その時の奈良マラソンで42.195kmを歩かず止まらず4時間8分で完走したのです。
ここで確認しておきますが、私が言う「歩かず止まらず」というのは、コース上でのことを言うのであって、まったく足を止めないわけではありません。実際には、給水ポイントでは足を止め水を飲み、ぜんざいやそうめんを食べ、またトイレにも3回行きました。給水ポイントは休憩ポイントであるという考えで完走したのです。
私は最初からしっかり走れていたわけではありません。10分走ることがやっとで、15分が走れなかったのをよく覚えています。でも、当時「スローランニング」というのがテレビで紹介されていたのです。走るというと、歩くよりも速度が速い動作と考えがちですが、スローランニングは歩く人と一緒に走るというものです。今だからその速度を数字に置き換えて説明できます。歩く速度というのは、だいたい10分/kmです。これをランニング用語で「キロ10分」と言います。ようするに、1kmを10分で行くということね。
普通、走るというのは歩く人よりも速度は速くなります。それを歩く速度で走るなんて、なんという発想なんだと感激したのを今でもよく覚えています。「これなら自分にもできる!」そう思いました。だから走り始めた時は、普通に走っていたわけですが、それを知ってからとにかく速度を落としてみましたら、15分走り続けることができたんです。当時の私はランニングウォッチすら持っていませんでしたから、家を出る前に時計を見て、帰ったらすぐまた時計を見て走った時間を確認していました。
スローランニングで15分走っていて何日か続けていると20分走れるようになり、そして30分走れるようになった時には自分でもとても嬉しかったです。30分走れるようになっていた頃には、速度も少し速くなっていました。それでもフルはおろか、ハーフや10kmですらまだまだ走れる気はまったくしませんでした。
何事でも始めるときには、教則本なりコーチなり、なにかの教えを受けることを考えます。私が走り始めたころ、知人の娘さんがフルを何度も完走していると言われたので、ぜひ個人レッスンをしてほしいから頼んでほしいと言ったのですが、教える専門ではないからできないと断られました。そうなると頼るのは教則本です。書店でランニング本を買って帰り、実践しようとしましたが最初から私は躓いてしまいました。「背筋をピンと伸ばし、天から頭のてっぺんを引っ張られているようなイメージをして・・・」ダメだ!それができない。何もしていない時は想像できても、いざ走り始めると5秒もしないうちに忘れている。途中で思い出してピンとしようと試みるのですが全然できません。そもそも日常生活でも背筋がピンとしていないんだから、走る時だけピンとさせようとしても無理に決まっています。
人というのはとてもいい加減なもので、教則本の最初ができなくても少し飛ばした先のページのことならできるから、それをやってみようとします。そしてまたできないページがあるとできるページを探してやっていきます。となると、ところどころしかできていないわけです。そんなので奇麗なフォームができるわけがありませんよね。さらに練習メニューが書いてありましたが、こんなメニュー誰ができるねん!ってツッコミたくなるような内容でした。仕事しながらランニングしているわけですから、そううまく時間取れるわけではありませんし、きっちりとした積み上げをすることができません。それで教則本を見るのをやめました。
ここからは私の考え方です。
ゆっくりゆっくり毎日15分走っていたらそのうち30分走れるようになりました。この時、フォームのことなんて一切気にしていませんよ。ただただ自分の気の向くままにゆっくり走っただけです。同じ気持ちで毎日走っていましたら、そのうち45分走り続けることができるようになりました。この時に気付いたんです。この調子でゆっくりでもいいから走り続けていると、そのうち42.195km走り続けることができるんじゃないだろうか、と。
そう思ってから基本的には毎日走りたいけど、仕事や日常のことやらいろいろあって難しく、それでも週5日走れるようになっていきました。後で距離や時間を調べると、一回で走るのは、5kmを約40分でしたので、キロ8分ペースです。そうこうしているうちに、ちょっと今日は調子がいいので足を延ばしてみようと遠回りできるようになっていきます。後で調べると、8.6kmありました。それ以来、今でも私の基本コースとなっている、8.6kmなのですが、たまたま道路を曲がってある交差点で帰ってきたらその距離だっただけです。その基本コースを何度か走っていると、また少し足を延ばしてみたのです。その距離が11kmでした。
こうやって少しずつ距離を伸ばしていく走り方を私はやってきました。私はずっと路上を走っています。信号もあれば人のすれ違いもあるし、段差や坂もあります。高低差も障害物もないトラックを走る人もいますが、私は精神的に無理なんです。すぐ飽きちゃいます。それに家の近くにそういう環境もありませんので、家から出て適当に走っていたら自分のお気に入りのコースができていっただけです。
私の経験上、10kmを走れるようになるとものすごく自信が付きます。それは大会ではなく日常でのことです。だって、最初は15分が走れなかったんですよ。それが10kmも走れるようになっただけでも、自分を褒めてあげなくちゃね!
いきなりフル走れる人なんてきっといません。私のように徐々に走る距離を延ばす、あるいは走る時間を延ばす、という考え方だけで、どんどん走れるようになっていきます。そしてハーフマラソン大会に出ました。体力限界でした。こんな状態でフルなんて走れるわけないと、その時思いました。それでもハーフ走り切ったのです。上を見ればまだまだですが、15分走れなかった時からすれば、ものすごいことです。
今日私が言いたいのは、毎日少しずつゆっくりでいいから走り続けていると、そのうち長い距離、長い時間走り続けることができるようになる。ということです。ただ、いろんなことは起こりますよ。足が痛くなったりマメできたり転んだり、そりゃ~いろいろあります。でもそれも走り続けているからこそ起こる出来事です。走らなければ何も起こらなかったわけです。どんなことが起きても受け入れることです。そして必ず同じ経験をした人が世の中にいます。「先人から学ぶ」という言葉がありますが、今の世の中はネットがあるから、簡単に経験者から学ぶことができます。現に今あなたが読んでいるこの文章は、私という経験者の声です。参考にするかどうか、取り入れるかどうかはあなた次第なんです。
最初っから頑張りすぎず、欲を出さず、ゆっくりでいいからまずは毎日走ってみましょう。日よって1kmしか走れなくってもいいんです。絶対こうしなくちゃいけないなんて、自分で枠を作ったり追い込む必要なんてありません。雨降ったら休み。そんな気楽な考え方で十分なのです。人は人、自分は自分。ちょっとずつ続けているうちに身体が走るという行動に慣れてきます。筋肉が慣れてきます。生活の一部になっていきます。無理せずちょっとずつです。「がんばらないで楽に長く走る」そんな方法の原点を今日は書きました。参考になれば嬉しいです。
→「第7回・ストレッチ効果のカギは静止時間にあり!」
→「第6回・20秒キープすると改善効果が高まる」
→「第5回・ストレッチの効果を高めるコツは、力を入れた後のゆっくりした脱力にあり!」
→「第4回・腕の力を抜くと肩こり解消につなげやすい!」
→「第3回・肩こりを腕の上下動だけで吹き飛ばす!」
→「第2回・最短30秒でできるストレッチで仕事の効率化を目指す!」
→「第1回・いすに座ったままの楽々ストレッチ」
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今日は私が初フルを走るために、最初の年に考え行動していたことを書きます。今年初フルという人の参考になれば嬉しいです。
まず最初に知っていてほしいのは、私は極度の運動嫌い、運動音痴だということです。学生時代の一番嫌いな教科が体育で、一番嫌いな行事が運動会でした。中学生の時には運動会に参加したくなくて、教室で隠れていたこともあります。そんな私が、48歳で走り始め、その時の奈良マラソンで42.195kmを歩かず止まらず4時間8分で完走したのです。
ここで確認しておきますが、私が言う「歩かず止まらず」というのは、コース上でのことを言うのであって、まったく足を止めないわけではありません。実際には、給水ポイントでは足を止め水を飲み、ぜんざいやそうめんを食べ、またトイレにも3回行きました。給水ポイントは休憩ポイントであるという考えで完走したのです。
私は最初からしっかり走れていたわけではありません。10分走ることがやっとで、15分が走れなかったのをよく覚えています。でも、当時「スローランニング」というのがテレビで紹介されていたのです。走るというと、歩くよりも速度が速い動作と考えがちですが、スローランニングは歩く人と一緒に走るというものです。今だからその速度を数字に置き換えて説明できます。歩く速度というのは、だいたい10分/kmです。これをランニング用語で「キロ10分」と言います。ようするに、1kmを10分で行くということね。
普通、走るというのは歩く人よりも速度は速くなります。それを歩く速度で走るなんて、なんという発想なんだと感激したのを今でもよく覚えています。「これなら自分にもできる!」そう思いました。だから走り始めた時は、普通に走っていたわけですが、それを知ってからとにかく速度を落としてみましたら、15分走り続けることができたんです。当時の私はランニングウォッチすら持っていませんでしたから、家を出る前に時計を見て、帰ったらすぐまた時計を見て走った時間を確認していました。
スローランニングで15分走っていて何日か続けていると20分走れるようになり、そして30分走れるようになった時には自分でもとても嬉しかったです。30分走れるようになっていた頃には、速度も少し速くなっていました。それでもフルはおろか、ハーフや10kmですらまだまだ走れる気はまったくしませんでした。
何事でも始めるときには、教則本なりコーチなり、なにかの教えを受けることを考えます。私が走り始めたころ、知人の娘さんがフルを何度も完走していると言われたので、ぜひ個人レッスンをしてほしいから頼んでほしいと言ったのですが、教える専門ではないからできないと断られました。そうなると頼るのは教則本です。書店でランニング本を買って帰り、実践しようとしましたが最初から私は躓いてしまいました。「背筋をピンと伸ばし、天から頭のてっぺんを引っ張られているようなイメージをして・・・」ダメだ!それができない。何もしていない時は想像できても、いざ走り始めると5秒もしないうちに忘れている。途中で思い出してピンとしようと試みるのですが全然できません。そもそも日常生活でも背筋がピンとしていないんだから、走る時だけピンとさせようとしても無理に決まっています。
人というのはとてもいい加減なもので、教則本の最初ができなくても少し飛ばした先のページのことならできるから、それをやってみようとします。そしてまたできないページがあるとできるページを探してやっていきます。となると、ところどころしかできていないわけです。そんなので奇麗なフォームができるわけがありませんよね。さらに練習メニューが書いてありましたが、こんなメニュー誰ができるねん!ってツッコミたくなるような内容でした。仕事しながらランニングしているわけですから、そううまく時間取れるわけではありませんし、きっちりとした積み上げをすることができません。それで教則本を見るのをやめました。
ここからは私の考え方です。
ゆっくりゆっくり毎日15分走っていたらそのうち30分走れるようになりました。この時、フォームのことなんて一切気にしていませんよ。ただただ自分の気の向くままにゆっくり走っただけです。同じ気持ちで毎日走っていましたら、そのうち45分走り続けることができるようになりました。この時に気付いたんです。この調子でゆっくりでもいいから走り続けていると、そのうち42.195km走り続けることができるんじゃないだろうか、と。
そう思ってから基本的には毎日走りたいけど、仕事や日常のことやらいろいろあって難しく、それでも週5日走れるようになっていきました。後で距離や時間を調べると、一回で走るのは、5kmを約40分でしたので、キロ8分ペースです。そうこうしているうちに、ちょっと今日は調子がいいので足を延ばしてみようと遠回りできるようになっていきます。後で調べると、8.6kmありました。それ以来、今でも私の基本コースとなっている、8.6kmなのですが、たまたま道路を曲がってある交差点で帰ってきたらその距離だっただけです。その基本コースを何度か走っていると、また少し足を延ばしてみたのです。その距離が11kmでした。
こうやって少しずつ距離を伸ばしていく走り方を私はやってきました。私はずっと路上を走っています。信号もあれば人のすれ違いもあるし、段差や坂もあります。高低差も障害物もないトラックを走る人もいますが、私は精神的に無理なんです。すぐ飽きちゃいます。それに家の近くにそういう環境もありませんので、家から出て適当に走っていたら自分のお気に入りのコースができていっただけです。
私の経験上、10kmを走れるようになるとものすごく自信が付きます。それは大会ではなく日常でのことです。だって、最初は15分が走れなかったんですよ。それが10kmも走れるようになっただけでも、自分を褒めてあげなくちゃね!
いきなりフル走れる人なんてきっといません。私のように徐々に走る距離を延ばす、あるいは走る時間を延ばす、という考え方だけで、どんどん走れるようになっていきます。そしてハーフマラソン大会に出ました。体力限界でした。こんな状態でフルなんて走れるわけないと、その時思いました。それでもハーフ走り切ったのです。上を見ればまだまだですが、15分走れなかった時からすれば、ものすごいことです。
今日私が言いたいのは、毎日少しずつゆっくりでいいから走り続けていると、そのうち長い距離、長い時間走り続けることができるようになる。ということです。ただ、いろんなことは起こりますよ。足が痛くなったりマメできたり転んだり、そりゃ~いろいろあります。でもそれも走り続けているからこそ起こる出来事です。走らなければ何も起こらなかったわけです。どんなことが起きても受け入れることです。そして必ず同じ経験をした人が世の中にいます。「先人から学ぶ」という言葉がありますが、今の世の中はネットがあるから、簡単に経験者から学ぶことができます。現に今あなたが読んでいるこの文章は、私という経験者の声です。参考にするかどうか、取り入れるかどうかはあなた次第なんです。
最初っから頑張りすぎず、欲を出さず、ゆっくりでいいからまずは毎日走ってみましょう。日よって1kmしか走れなくってもいいんです。絶対こうしなくちゃいけないなんて、自分で枠を作ったり追い込む必要なんてありません。雨降ったら休み。そんな気楽な考え方で十分なのです。人は人、自分は自分。ちょっとずつ続けているうちに身体が走るという行動に慣れてきます。筋肉が慣れてきます。生活の一部になっていきます。無理せずちょっとずつです。「がんばらないで楽に長く走る」そんな方法の原点を今日は書きました。参考になれば嬉しいです。
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私の著書です
![]() がんばらないで楽に長く走る [ 鮎川良 ] |
コメント
コメント一覧 (2)
私も先生と同じで、最初は5分からゆるゆるランをスタートして
徐々に2,3分ずつ時間を延ばし、30分走れたら距離を少しずつ伸ばしながら
2ヶ月毎に時速を0.1kmずつ速くし(トレッドミルで)1年でキロ1分縮めました。
とにかく年齢が年齢なので身体に負担が掛らないよう時間を掛けて。
でもそれまで長距離なんて走ったこともないのでシンスプリントを発症し
先生に辿り着きました^_^;
でもそういう痛みを伴う経験したからこそ今の状態があると確信しています。
先生を始め色んな方に助けられて走れてるので、感謝しかありません。
今までにも言ってましたが、走るという行動自体はとてもシンプルですが
それだけに奥が深く、今なお追求し続けています(^^)v
その過程で色んなことを学ぶこともとても楽しいです!
きっとシンプルは事こそ奥深く難しいんでしょうね。
これからも一緒に追求していきましょう!