私が執筆している「マイナビ・肩こり解消を目指すストレッチを動画で学ぶ」も随時更新中。
→「第3回・肩こりを腕の上下動だけで吹き飛ばす!」
→「第2回・最短30秒でできるストレッチで仕事の効率化を目指す!」
→「第1回・いすに座ったままの楽々ストレッチ」
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私は現在「整体師」という仕事をしています。とくに子供の頃から憧れだった職業、というわけではありません。ちなみに私の小学6年生の作文「将来の夢」には「コック」と書きました。夢叶って約3年ほど厨房で仕事をしましたが、現在は整体師です。
どんな職業でもなってみて初めて分かることの方が多いはずです。「手に職を持てば強い」と昔からよく言います。それは技術的なことを指すとばかりずっと思っていました。整体師として独立して10年も経てばいろんなことが分かってきますし変化もします。「職人の目」というものが養われてくると言えば聞こえがいいんですが、職業柄見てしまうポイントというものがどうしても出てきます。それはどんな職業でも同じことでしょう。今日はそんな職業病のお話です。
整体師というのは文字通り整体をする仕事です。それは触って動かして改善させていくわけですが、「なぜこうなったのか?」というのがやはり気になるものです。ひとりひとり違いがあって、身体の動かし方、喋り方、しぐさ、人にはいろんなクセがあります。そのクセを観察するのが現在の私の職業病であり、趣味といっても過言ではないくらい(笑)観察するのが楽しくなっております。
人というのは、おおまかには同じような行動をしているはずです。歩く時、右足の次は必ず左足が出ます。時々、右の次にもう一度右が出るんです。な~んて人はいないです。スキップでもして遊んでいるなら別ですよ。箸やスプーンなどを使い食事をし、パソコンを使って仕事をしたり、電車の乗り降り、カバンから財布を取り出して買い物をする。一連の行動は誰でもしていることです。でも、財布の持ち方や小銭の出し方を見ていると、ひとりひとり違うもんです。
ランニングもまた同じことが言えます。「昨日、○○を走っていませんでした?」と、以前尋ねられたことがありました。聞き返すと「りょうさんの走り方にそっくりだったから」と言われるわけです。そう、顔を見なくても走り方で私であることがバレてしまっていたわけです。
スポーツによって筋肉の付き方の特徴ってありますよね。水泳選手らしい筋肉、マラソンらしい筋肉、また体つき。それぞれのスポーツに適した筋肉の付き方や動かし方があるはずです。ずいぶん前に私は「マラソンするには筋トレは必要ない」と書きました。賛否両論あると思いますが、あくまでも中高年の市民ランナーに言っている言葉です。筋トレすると、マラソンに必要ない筋肉が付いてしまう可能性があるからです。筋肉は贅肉より重いことは皆さんもご存知のことと思います。どれくらい違うのかは私も正確には知りませんが、むやみやたらに筋肉が付いてしまうと体重が増えてしまい、マラソンするには不利です。
先日あるテレビ番組で「筋肉バキバキの人が卓球やったら、もっと速い球が打てるだろうか?」と話していました。答えは「ノー」です。それは卓球だからではなく、どんなスポーツにも言えることだと思います。確かに筋肉がある方が速い球打てる気がしますが、そうではないんですよね。当てるタイミングやインパクトなどがうまく絡み合った時に速い球が出るんです。力任せに打ったら速い球になるとは限りません。むしろ打つ時は力を抜くのが原則です。ゴルフや野球でも同じですよね? 振る時は力を抜いていながらインパクトの瞬間だけ力を入れるとよく飛びます。
マラソンというのはいわゆるインパクト重視ではなく、延々と同じことの繰り返しで構成されています。しかしインパクトがまったくないわけではなく、着地の瞬間いかに速く地面から足を離すか!というインパクトはあります。でもそのインパクトを必要とする人はスピード重視の人だと思います。一般市民ランナーはそんなこと考えなくても走って行けます。私は綺麗な景色を見ながらのんびり走るのが好きですけどね。
筋肉の付き方を自分でコントロールするのはとても難しいです。それは筋肉の使い方をコントロールするという意味にもつながりますからね。マラソンランナーとしてベストな筋肉の付き方に改善しようとするならば、フォームを変える必要があります。でもフォームを変えたいから筋トレする人が多いのも事実。本末転倒なのか、堂々巡りなのか分かりませんが、目的と目標が一致する必要があるのかもしれません。ただ、ベストではなくベターでも良いのではないかと考えると、少しは気が楽になれますよね。追い込むのが好きな人は目指せばいいし、嫌いな人はマイペースでいいと思いますよ。
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私の著書です
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→「第2回・最短30秒でできるストレッチで仕事の効率化を目指す!」
→「第1回・いすに座ったままの楽々ストレッチ」
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私は現在「整体師」という仕事をしています。とくに子供の頃から憧れだった職業、というわけではありません。ちなみに私の小学6年生の作文「将来の夢」には「コック」と書きました。夢叶って約3年ほど厨房で仕事をしましたが、現在は整体師です。
どんな職業でもなってみて初めて分かることの方が多いはずです。「手に職を持てば強い」と昔からよく言います。それは技術的なことを指すとばかりずっと思っていました。整体師として独立して10年も経てばいろんなことが分かってきますし変化もします。「職人の目」というものが養われてくると言えば聞こえがいいんですが、職業柄見てしまうポイントというものがどうしても出てきます。それはどんな職業でも同じことでしょう。今日はそんな職業病のお話です。
整体師というのは文字通り整体をする仕事です。それは触って動かして改善させていくわけですが、「なぜこうなったのか?」というのがやはり気になるものです。ひとりひとり違いがあって、身体の動かし方、喋り方、しぐさ、人にはいろんなクセがあります。そのクセを観察するのが現在の私の職業病であり、趣味といっても過言ではないくらい(笑)観察するのが楽しくなっております。
人というのは、おおまかには同じような行動をしているはずです。歩く時、右足の次は必ず左足が出ます。時々、右の次にもう一度右が出るんです。な~んて人はいないです。スキップでもして遊んでいるなら別ですよ。箸やスプーンなどを使い食事をし、パソコンを使って仕事をしたり、電車の乗り降り、カバンから財布を取り出して買い物をする。一連の行動は誰でもしていることです。でも、財布の持ち方や小銭の出し方を見ていると、ひとりひとり違うもんです。
ランニングもまた同じことが言えます。「昨日、○○を走っていませんでした?」と、以前尋ねられたことがありました。聞き返すと「りょうさんの走り方にそっくりだったから」と言われるわけです。そう、顔を見なくても走り方で私であることがバレてしまっていたわけです。
スポーツによって筋肉の付き方の特徴ってありますよね。水泳選手らしい筋肉、マラソンらしい筋肉、また体つき。それぞれのスポーツに適した筋肉の付き方や動かし方があるはずです。ずいぶん前に私は「マラソンするには筋トレは必要ない」と書きました。賛否両論あると思いますが、あくまでも中高年の市民ランナーに言っている言葉です。筋トレすると、マラソンに必要ない筋肉が付いてしまう可能性があるからです。筋肉は贅肉より重いことは皆さんもご存知のことと思います。どれくらい違うのかは私も正確には知りませんが、むやみやたらに筋肉が付いてしまうと体重が増えてしまい、マラソンするには不利です。
先日あるテレビ番組で「筋肉バキバキの人が卓球やったら、もっと速い球が打てるだろうか?」と話していました。答えは「ノー」です。それは卓球だからではなく、どんなスポーツにも言えることだと思います。確かに筋肉がある方が速い球打てる気がしますが、そうではないんですよね。当てるタイミングやインパクトなどがうまく絡み合った時に速い球が出るんです。力任せに打ったら速い球になるとは限りません。むしろ打つ時は力を抜くのが原則です。ゴルフや野球でも同じですよね? 振る時は力を抜いていながらインパクトの瞬間だけ力を入れるとよく飛びます。
マラソンというのはいわゆるインパクト重視ではなく、延々と同じことの繰り返しで構成されています。しかしインパクトがまったくないわけではなく、着地の瞬間いかに速く地面から足を離すか!というインパクトはあります。でもそのインパクトを必要とする人はスピード重視の人だと思います。一般市民ランナーはそんなこと考えなくても走って行けます。私は綺麗な景色を見ながらのんびり走るのが好きですけどね。
筋肉の付き方を自分でコントロールするのはとても難しいです。それは筋肉の使い方をコントロールするという意味にもつながりますからね。マラソンランナーとしてベストな筋肉の付き方に改善しようとするならば、フォームを変える必要があります。でもフォームを変えたいから筋トレする人が多いのも事実。本末転倒なのか、堂々巡りなのか分かりませんが、目的と目標が一致する必要があるのかもしれません。ただ、ベストではなくベターでも良いのではないかと考えると、少しは気が楽になれますよね。追い込むのが好きな人は目指せばいいし、嫌いな人はマイペースでいいと思いますよ。
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私の著書です
がんばらないで楽に長く走る [ 鮎川良 ] |
コメント
コメント一覧 (2)
私も先生と同意見です!
筋肉付けても身体が重くなるだけですし、ランナーはやっぱりしなやかさが必要だと思います。
ただ、骨格筋がしっかりしていないとしっかりと地面を蹴ったり腕を振ったりできないので、最小限の筋トレ(スクワットやランジなど)は必要だと思っています(^_^)v
しなやかさね~!
その通り、必要だね。