私が執筆しています。「マイナビ・オフィスワーカー向けの肩こり解消ストレッチ」は映像付きです。
→肩こり解消を目指すストレッチを動画で学ぶ「第一回・いすに座ったままの楽々ストレッチ」
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5/3(木・祝)「第17回奈良観光エンジョイランニング~古都の都・平城京天平祭と羅城門跡」を開催しました。直前までお天気が悪く中止を覚悟していたのですが、奇跡的に回復して早朝には雨も止み、午後からは青空になりました。ただ、風がものすごく強く、天平祭の行列の人たちも観客も少し寒かったです。
近鉄・大和西大寺駅を予定通り朝10時に出発。すぐに第46代・孝謙(こうけん)天皇稜、第48代・称徳(しょうとく)天皇稜に到着。父は聖武(しょうむ)天皇、母は藤原氏出身で、史上唯一の女性皇太子となり、その後天皇に即位、しかも二度も天皇を経験した天皇。という知識を前夜のうちにカンニングペーパー作って皆さんに知ったかぶりで話しました。「歴史ガイドはありません」といつも言うのですが、最小限、読み方とどんな人だったかくらいはお伝えしようと最近は勉強しております(笑)
孝謙、称徳天皇稜は駅から北へすぐの所にあります。
そこから住宅の中の細い道をクネクネと走り抜けると、突然大きな建物が見えた時、みんなが「お~!」って口を揃えて言いました。それが平城宮跡の第一次大極殿です。駅から大回りしただけなんですが、意表を突かれるような現れ方だったので驚かれたのでしょう。
第一次大極殿の前で走る気満々の参加者たち
北側から見た第一次大極殿。雲が神秘的。左奥には朱雀門。
第51代・平城(へいぜい)天皇稜は第一次大極殿からすぐ北にありますが、天皇陵はどこを見ても形はそんなに変りなく、鳥居があって「宮内庁」と書かれていて入れません。しばらく走ると水鳥の聖地・水上池(みずかみいけ)を抜けて、磐之媛命(いわのひめのみこと)~コナベ古墳~ウワナベ古墳へと走っていきます。ここの三つの古墳は興味深いです。第16代・仁徳(にんとく)天皇は4人の奥さんがいたそうなのですが、ここに3人並んで眠っておられます。しかも異母兄弟の妹を妻にするなんて今の法律では考えられません。と、ここでもカンニングペーパー見ながら軽く歴史ガイド。
磐之媛命は、仁徳天皇の最初の皇后。菖蒲が綺麗に咲いていました。
すぐに折り返して平城宮跡の中へ入ると、ちょうど天平行列が始まったところ。今は第一次大極殿の前が復元工事中のため、仮の場所「中央区朝堂院」で儀式が開催されました。しばし自由時間。今回の観光ランの見どころですから、奈良時代にタイムスリップして行列を楽しみます。
天平衣装を着た人たちが整列。後ろは朱雀門。
時代ごとに行列は進んでいき、また会場から退場していきます。
第43代・元明(げんめい)天皇は女帝。藤原京から平城京へ遷都した天皇で、『古事記』を完成させ、和同開珎の鋳造等を行ったとされています。
お祭りですから露店がいっぱい並んでいます。ただ前日までの雨で足元は気をつけないと大変。
平城時代の遊びも楽しめます。サイコロを振って早く相手側へ移動すれば勝ち。ただし、きっちりと入らないと戻ることに。
行列を見て、露店で飲食してから集合まで約1時間。ランニングイベントであることを忘れてしまいますので、再びストレッチをしてから午後の部スタートです。ところがすぐに東院庭園に到着。くるっとひと回りして出ようとしたところで警備員さんに話しかけられ、とても興味深いことを言われるので、もう一回り付いていくことに。
東院庭園では宴会や儀式が行われていました。
仙人に見える石。警備員さんが気付き、ガイドさんも知らなかったらしい。
この石は見る角度によってはサルにも見えるとか。でもそれはよく分からなかったけど、確かに仙人には見えます。東院庭園を出るとすぐ横には、宇奈多理坐高御魂神社(うなたりにいます・たかみむすび・じんじゃ)。室町時代に建てられた重要文化財。
宇奈多理坐高御魂神社はいつも閉まっていますが、横から見えます。
さて、今回は歴史ガイドばかりでぜんぜんまだ走ってません(笑) ここからいよいよちゃんと走ります。佐保川沿いに出ると、今の季節ですから緑いっぱいですが「この目の前にある木は全部桜です」というと、「見た~い!」と返事が来ます。はい、ぜひ来年桜の季節に企画しますのでまた走りましょうね。
ちなみに、今年の佐保川の桜です。
佐保川の飛び石で元気いっぱい!後ろに見えている木は全部桜です。
少し休憩してイチゴを食べました。おいしかったね。青空も出てきたので気持ちも良く、佐保川沿いをランランと駆け抜けていきます。
まだまだ元気だぞ~!
佐保川沿いをどんどん走ってJRの線路を超えると桜並木が終わります。頭の中はピンク色でいっぱいだったかな? そしてその先にあるのが、羅城門跡。ここは観光名所としてもおそらくあまり知られていないことと思います。でもちゃんと表示板はあるんですよ。
羅城門跡の表示は橋の上と、下にもあります。
ここで双眼鏡の登場です。肉眼では見えにくいのですが、朱雀門と第一次大極殿がきっちり重なって見える場所でもあるんです。「ここが平城京の南の端です」と言うと、実際平城宮跡からまっすぐ走ってきたわけですから、その大きさに驚かれます。
こういう所を走るのは、エンジョイランでは当たり前!
田んぼの中を抜けると、平城京西市船着場跡と平城京西市跡を巡ります。実はこの日の天平祭では西市(さいいち)が再現されているんです。先ほど子供の遊びの写真を一枚紹介しましたが、それもまた西市です。船着場跡というのは、平城京時代には唐と貿易をしていたわけですが、その往来をしたのが遣唐使船で、今の大阪・難波あたり(昔は海だった)に着いたとされています。そこから船を移し替えて、この平城京西市船着場へ来たのです。一息して、そこからは秋篠川沿いを北上していきます。川沿いのマラソン大会は景色が変わらないからつまらないとよく聞きますが、観光ランでの川沿いは楽しいもんですよ!
薬師寺は秋篠川からすぐ近く
唐招提寺を通って、近鉄電車の線路沿いを北上すると左側にこんもりとした丘が見えてきます。それが第11代・垂仁(すいにん)天皇稜です。
垂仁天皇稜は電車に乗っていても見えるんですが、古墳だと気付いていない人もあります。
ここから私が道の選択ミスにより、少し大回りをして平城宮跡へ帰ることとなってしまいました。本当にすみません。最後は時計を何度も見ながらペースアップ!というのも、朱雀門での儀式が16時から始まるからです。最終的には5分オーバーで到着。ラストスパートさせてしまいました。儀式は始まっていましたが、閉門までにはギリギリ間に合いました。
遣唐使船は朱雀門の南側に展示されていて、自由に入れます。
終了後、時間のある人だけで抹茶アイスを食べ、ラーメンも食べに行きました。「一杯行く?」って行った人もあります。ランニングした後の○○は格別! さて、あなたはこの○の中には何が入りますか? 私は断然、アイス!(笑)
DATA
午前の部:距離5.6km、時間50分30秒、ペース9分01秒/km
午後の部:距離16.5km、時間3時間20分、ペース12分07秒
TOTAL:距離22km、時間4時間40分+1時間30分(インターバル)
START:10時、FINISH:17時10分
関連ホームページもご覧ください。
→平城京天平祭
→国営平城宮跡歴史公園
イベント参加者募集中です。
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私の著書です
→肩こり解消を目指すストレッチを動画で学ぶ「第一回・いすに座ったままの楽々ストレッチ」
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5/3(木・祝)「第17回奈良観光エンジョイランニング~古都の都・平城京天平祭と羅城門跡」を開催しました。直前までお天気が悪く中止を覚悟していたのですが、奇跡的に回復して早朝には雨も止み、午後からは青空になりました。ただ、風がものすごく強く、天平祭の行列の人たちも観客も少し寒かったです。
近鉄・大和西大寺駅を予定通り朝10時に出発。すぐに第46代・孝謙(こうけん)天皇稜、第48代・称徳(しょうとく)天皇稜に到着。父は聖武(しょうむ)天皇、母は藤原氏出身で、史上唯一の女性皇太子となり、その後天皇に即位、しかも二度も天皇を経験した天皇。という知識を前夜のうちにカンニングペーパー作って皆さんに知ったかぶりで話しました。「歴史ガイドはありません」といつも言うのですが、最小限、読み方とどんな人だったかくらいはお伝えしようと最近は勉強しております(笑)
孝謙、称徳天皇稜は駅から北へすぐの所にあります。
記念撮影してから再び走り出しますがすぐに、第13代・成務(せいむ)天皇稜と、すぐ隣の佐紀陵山古墳(さき・みささぎやま・こふん)に到着。駅からこんな近くにしかも三つも天皇陵があることにみなさん驚きます。「いえいえ実はまだまだあるんですよ」って言うと、「さすが奈良」って言われます。佐紀陵山古墳は、第11代・垂仁(すいにん)天皇皇后の日葉酢媛命(ひばす・ひめのみこと)ではないかと言われています。そして垂仁天皇稜は、本日の観光ラン最後に通る予定にもなっています。
そこから住宅の中の細い道をクネクネと走り抜けると、突然大きな建物が見えた時、みんなが「お~!」って口を揃えて言いました。それが平城宮跡の第一次大極殿です。駅から大回りしただけなんですが、意表を突かれるような現れ方だったので驚かれたのでしょう。
第一次大極殿の前で走る気満々の参加者たち
北側から見た第一次大極殿。雲が神秘的。左奥には朱雀門。
第51代・平城(へいぜい)天皇稜は第一次大極殿からすぐ北にありますが、天皇陵はどこを見ても形はそんなに変りなく、鳥居があって「宮内庁」と書かれていて入れません。しばらく走ると水鳥の聖地・水上池(みずかみいけ)を抜けて、磐之媛命(いわのひめのみこと)~コナベ古墳~ウワナベ古墳へと走っていきます。ここの三つの古墳は興味深いです。第16代・仁徳(にんとく)天皇は4人の奥さんがいたそうなのですが、ここに3人並んで眠っておられます。しかも異母兄弟の妹を妻にするなんて今の法律では考えられません。と、ここでもカンニングペーパー見ながら軽く歴史ガイド。
磐之媛命は、仁徳天皇の最初の皇后。菖蒲が綺麗に咲いていました。
すぐに折り返して平城宮跡の中へ入ると、ちょうど天平行列が始まったところ。今は第一次大極殿の前が復元工事中のため、仮の場所「中央区朝堂院」で儀式が開催されました。しばし自由時間。今回の観光ランの見どころですから、奈良時代にタイムスリップして行列を楽しみます。
天平衣装を着た人たちが整列。後ろは朱雀門。
時代ごとに行列は進んでいき、また会場から退場していきます。
第43代・元明(げんめい)天皇は女帝。藤原京から平城京へ遷都した天皇で、『古事記』を完成させ、和同開珎の鋳造等を行ったとされています。
お祭りですから露店がいっぱい並んでいます。ただ前日までの雨で足元は気をつけないと大変。
平城時代の遊びも楽しめます。サイコロを振って早く相手側へ移動すれば勝ち。ただし、きっちりと入らないと戻ることに。
行列を見て、露店で飲食してから集合まで約1時間。ランニングイベントであることを忘れてしまいますので、再びストレッチをしてから午後の部スタートです。ところがすぐに東院庭園に到着。くるっとひと回りして出ようとしたところで警備員さんに話しかけられ、とても興味深いことを言われるので、もう一回り付いていくことに。
東院庭園では宴会や儀式が行われていました。
仙人に見える石。警備員さんが気付き、ガイドさんも知らなかったらしい。
この石は見る角度によってはサルにも見えるとか。でもそれはよく分からなかったけど、確かに仙人には見えます。東院庭園を出るとすぐ横には、宇奈多理坐高御魂神社(うなたりにいます・たかみむすび・じんじゃ)。室町時代に建てられた重要文化財。
宇奈多理坐高御魂神社はいつも閉まっていますが、横から見えます。
さて、今回は歴史ガイドばかりでぜんぜんまだ走ってません(笑) ここからいよいよちゃんと走ります。佐保川沿いに出ると、今の季節ですから緑いっぱいですが「この目の前にある木は全部桜です」というと、「見た~い!」と返事が来ます。はい、ぜひ来年桜の季節に企画しますのでまた走りましょうね。
ちなみに、今年の佐保川の桜です。
佐保川の飛び石で元気いっぱい!後ろに見えている木は全部桜です。
少し休憩してイチゴを食べました。おいしかったね。青空も出てきたので気持ちも良く、佐保川沿いをランランと駆け抜けていきます。
まだまだ元気だぞ~!
佐保川沿いをどんどん走ってJRの線路を超えると桜並木が終わります。頭の中はピンク色でいっぱいだったかな? そしてその先にあるのが、羅城門跡。ここは観光名所としてもおそらくあまり知られていないことと思います。でもちゃんと表示板はあるんですよ。
羅城門跡の表示は橋の上と、下にもあります。
ここで双眼鏡の登場です。肉眼では見えにくいのですが、朱雀門と第一次大極殿がきっちり重なって見える場所でもあるんです。「ここが平城京の南の端です」と言うと、実際平城宮跡からまっすぐ走ってきたわけですから、その大きさに驚かれます。
こういう所を走るのは、エンジョイランでは当たり前!
田んぼの中を抜けると、平城京西市船着場跡と平城京西市跡を巡ります。実はこの日の天平祭では西市(さいいち)が再現されているんです。先ほど子供の遊びの写真を一枚紹介しましたが、それもまた西市です。船着場跡というのは、平城京時代には唐と貿易をしていたわけですが、その往来をしたのが遣唐使船で、今の大阪・難波あたり(昔は海だった)に着いたとされています。そこから船を移し替えて、この平城京西市船着場へ来たのです。一息して、そこからは秋篠川沿いを北上していきます。川沿いのマラソン大会は景色が変わらないからつまらないとよく聞きますが、観光ランでの川沿いは楽しいもんですよ!
薬師寺は秋篠川からすぐ近く
唐招提寺を通って、近鉄電車の線路沿いを北上すると左側にこんもりとした丘が見えてきます。それが第11代・垂仁(すいにん)天皇稜です。
垂仁天皇稜は電車に乗っていても見えるんですが、古墳だと気付いていない人もあります。
ここから私が道の選択ミスにより、少し大回りをして平城宮跡へ帰ることとなってしまいました。本当にすみません。最後は時計を何度も見ながらペースアップ!というのも、朱雀門での儀式が16時から始まるからです。最終的には5分オーバーで到着。ラストスパートさせてしまいました。儀式は始まっていましたが、閉門までにはギリギリ間に合いました。
衛士隊の再現(都の警備)、隊長の掛け声で槍隊・弓隊・太鼓隊が厳粛に進行します。一言も喋らず、隊長の合図で閉門します。日常は行われませんが、天平祭に合わせて再現されます。
天平祭というお祭りにに合わせて、西市跡や羅城門跡を巡り、午前・午後の二部構成で開催しました観光ラン。天平時代を存分に楽しんでいただけたのではないかと思います。来年もまた同じ日に開催したいと考えています。今年よりしっかり準備しますからね。
天平祭というお祭りにに合わせて、西市跡や羅城門跡を巡り、午前・午後の二部構成で開催しました観光ラン。天平時代を存分に楽しんでいただけたのではないかと思います。来年もまた同じ日に開催したいと考えています。今年よりしっかり準備しますからね。
遣唐使船は朱雀門の南側に展示されていて、自由に入れます。
終了後、時間のある人だけで抹茶アイスを食べ、ラーメンも食べに行きました。「一杯行く?」って行った人もあります。ランニングした後の○○は格別! さて、あなたはこの○の中には何が入りますか? 私は断然、アイス!(笑)
DATA
午前の部:距離5.6km、時間50分30秒、ペース9分01秒/km
午後の部:距離16.5km、時間3時間20分、ペース12分07秒
TOTAL:距離22km、時間4時間40分+1時間30分(インターバル)
START:10時、FINISH:17時10分
関連ホームページもご覧ください。
→平城京天平祭
→国営平城宮跡歴史公園
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私の著書です
がんばらないで楽に長く走る [ 鮎川良 ] |
コメント
コメント一覧 (2)
ご無沙汰してますm(__)m
実は海外マラソンへ行っていましたので忙しくてコメントできませんでしたm(__)m
賑やかな観光ランが伝わってきています!!!
関西にいながら、奈良のことはほとんど無知だと毎回、感じています。
日程さえ合えば、是非目の当たりにして実感してみたいです(^o^)/
海外遠征なんてすごいことしますね~!
国内、奈良にも良いところいっぱいですよ!