ランニングはウォーキングとの違いとして一番に上げられるのは「両足が地面から浮いている瞬間があること」です。つまり全体重を片足一本で着地することになります。その着地で膝関節や股関節には体重の数倍もの負荷がかかると言われています。何倍の負荷がかかるかは、その人のフォームや速度によって変わりますので一概には言えませんが、仮に10倍として考えてみましょう。体重60kgの人であれば、10倍で600kg重の負荷がかかるということです。それが片足に!しかも一回ですよ!一歩を仮に1mとしたら、10km走れば10万回÷2=5万回。フル走れば片足には、600kg重×21万回の負荷がかかる計算です。これはもう着地の負荷というより衝撃、衝突と呼んでもいいと私は考えています。

走るということはこれだけ何度も着地するわけですが、多くの人が両足を均等に着地することができていません。それは私も含めてです。身体のクセがある限り、なかなか左右均等というのは難しいものです。ランニングの際、両足における歩幅が違う人もあります。もちろん路面によって変化もしますが、今はそういう変化を考えずに話を進めます。

最近私の整体院に来院される中で多いのが、右足の痛みを訴えて来られたのに、触ると左足の方が痛みの大きい人。もちろん逆の場合もありますが、こんな人の場合はこうです。「最初は右足に違和感を感じる。しかし初期の頃は小さな痛みであまり気にしていない。そのうちなんとなく左足がかばうようになっていく。徐々にそんな左右のズレのある走りが普通になっていった。」ということなんです。

数字を使って分かりやすく説明してみましょう。

右→左→右→左・・・と進むのを、仮に1→1→1→1・・・と表現した場合、右足の痛みを感じれば、右足が1の力を出し切れずに、たとえば0.9という力しか出せなかったとしましょう。その代わり、左足が少しがんばって1.1の力を出してくれれば、右と左を足して2になりますので、合計としては同じです。少しの違いのうちはまだ自分でも気付かずに走っていると思われます。この場合の数字は歩幅の距離とかという意味ではなく、あくまでも足にかかる負担の大きさとお考えください。それがそのうち、0.7→1.3→0.7→1.3・・・のように右足の痛みがあるため、力が出せなくなっていきます。ということは、本来なんらかのフォームの間違いにより右足の痛みが出始めたのですが、それを左足がかばうようにしたため、左足の筋力を多く使って走っていくというわけです。そのため、ご自身では右足の痛みを訴えているにもかかわらず、触ってみると左足の筋肉痛が大きく残っているという現われです。もちろん逆の足の場合もあります。

これはあくまでも数字化した私の想像です。医学的根拠はありません。しかし来院される人の話を聞き、触ってみての実感があります。なんとなく弱い方をかばっていくズレが生じたということです。ご自身でそのズレを感じている人はほとんどありません。なぜなら左右差を数字化したり、違いを知る方法がないからです。今回は右足と左足という漠然とした左右差のお話をしましたが、同じ右足でも、太ももの前側と後ろ側という差、外側と内側という差、他にも考えられる差はいくらでもあります。骨盤から背骨、上半身も含んで診ていくと同じ人の例がないほどひとりひとり違います。右腕と左腕の振り方の違いが、足の左右差に現れている人も多いです。街を歩いていると、右足と左足を出すテンポがズレている人も多いです。尋ねたわけではありませんが、きっとご自身のズレに気付いていないからそんな歩き方になっているのでしょう。

さて今日の対処法です。

左右差があるのは多少仕方ないとしても、少しは自分で気付いたり改善できるのが良いですよね。そこで道具なしでまずやってほしいのが「ピョンピタ」です。→着地の足音が大きい(改善方法・・・2 「ピョンピタ」) 久しぶりの登場です。ピョンピタはもちろん私の造語ですが、これがなかなか効果あるんですよ! 詳しいやり方はリンク先をご覧いただきたいのですが簡単に説明します。

両足揃えて立ったところから、片足を前へピョンと軽く飛びます。その足が着地した瞬間に静止するのです。上半身が揺らいでもいけません。もちろん足が動いてもいけません。全身ピタッと止めてください。3秒ほど静止したら、次に反対の足で前へ飛ぶ。この繰り返しです。ピョンと飛んでピタッと止めるのでピョンピタ。

走るということは片足で着地すること。走っている時は、片足ずつ着地するけど、すぐに反対の足、また反対の足・・・と、止まることなく続いていきます。その一歩、片足の乗る重心がいい加減にしか乗らず、あるいは間違った重心であったとしても、すぐに反対の足へ移るため自分では間違いに気付くことがありません。両足とも間違っている人もよくあります。ピョンピタは一歩を確実にするため、重心がどうなっているか確認することになります。

動いている物をゆっくり見たい時、例えばビデオを見ていてその動きをゆっくり観察したい時は、スロー再生やコマ送りで見れますよね。このピョンピタは、擬似的コマ送りというイメージです。一コマずつ確認しながら前へ進みます。ピタッと止まれない場合、重心がふらついているということです。毎回一定に動けばよいのですが、一歩一歩の違いがあれば不安定になります。しかも路面は平らではありませんので、しっかり着地する必要があります。そのためにも一歩一歩確実に足を運べるよう練習してみてください。
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