■切り分けという言葉が役立っている

今でこそ私は整体の仕事をしていますが、高校は電気科出身で電気関係の仕事に就き、機械が故障すると修理をする仕事をしていました。故障した箇所を見つけて修理、または部品交換するのですが、どこが悪いのか、最初は分かりませんよね。だからあらかじめ予測を立てて順序良く素早く的確に故障個所を見つけます。それを業界用語で「切り分け」と言っていました。予測を立てて故障個所を見つけるという考え方や手順が、今の整体の仕事にとても役立っておりまして感謝しています。

そして今日お話しするのは、私自身の故障のお話です。

現在私は故障中です。といってもランニングで足を痛めたわけではなく、卓球で痛めた腕です。12月中旬に痛め、年明けにずいぶん良くなったと思ったので再開したらすぐまだ痛くなりました。もう一ヶ月以上経ちますが、いまだに痛みがあり治っていません。きっかけはランニングではありませんが、切り分けの仕方が皆さんの参考になればと思い、正直にこれから書きます。

①痛みが発生した時の状況はどんなだったか?
②どこが痛いのか?
③どうした時に痛みが出るか?
④痛みが出る前に前兆を感じたか?
⑤他に気になることはあるか?

これら五つは絶対知りたいことです。

■整形外科で診察してもらいました

私自身のことなので、自分に問いかけて考えました。もちろんストレッチや自力整体をしましたが、まったく効かないのです。だからもしかしたら「脱臼」しているかもしれないという疑いを感じ、このままではダメだと判断したので整形外科へ行きました。整形外科でも痛みの状況などは必ず聞かれますので、順序立てて話しました。最初に痛めてからすでに一ヶ月以上経っていることから、先生も少し首をかしげていました。そして「血液検査」と「首と腕・肩のレントゲン」を撮りましょうと言われました。私との問診の中で先生は切り分けをされての判断ということです。こんなときに切り分けという言葉は本当は相応しくないのでしょうが、病名を探るというよりは、私の中では切り分けと言った方がしっくりくるのでこれを使いますね。

■可能性のある病名を突きとめる

整形外科の先生の問診では、まず一番最初には、命にかかわる重大な病気が隠されていないか?という緊急性から判断していかれます。問診しながら頭の中にはいくつもの病名が浮かんでいくのですが、それらの緊急性から順に消していき、もっとも可能性のある病名を残しながら、原因を見つけるために必要な検査が何かを導き出します。私の場合、疑われたのは「①骨折 ②脱臼 ③首の神経系 ④筋肉の炎症 ⑤腱板断裂(けんばん・だんれつ) ⑥五十肩」その後の話から考えるとこれらの疑いだったと思います。

■先生と私の対決?

検査をして再度先生の前へ行くと、レントゲン写真の画像が映し出されました。「骨折はしてないようですね。ただ、首の骨の変形が見られますね。この変形が原因かもしれません。」ということから話を続けられました。肩や腕の骨は問題ないが首に問題があると言われると、おそらく誰でも心配になることでしょう。しかし画像を見る限り、私はまったく問題ないと思いました。むしろ綺麗になっているんです。15年くらい前に首のヘルニアと診断されたまま、何も治療することもなく(本当は自力整体で自分で治したんですが)今まで生きてきていますが、その時の画像よりはるかに首の骨が綺麗なんです。むしろ治っている。だからその原因はないと私は話を聞きながら心の中では思っていました。

■自分の言葉で確認する

「腕にしびれがない」ということからも、先生も可能性の一つだという言い方で、決定付けはされません(首の変形で神経を圧迫していると腕にしびれが出るんです)。そして他の可能性の話になっていきます。血液検査の結果のプリントアウトを見ながら「筋肉に炎症が起きていると、ここの数値が高くなるんですけど、高くなってないですね」と言われました。私はそれらの数値のことに知識はありませんが、言われる通りの箇所を見ながら素早く上から下まですべての数値が基準内にあるのか見ました。すべて基準値内で問題なし。「ということは、肉離れでもないですか?」と尋ねると、先生は私の腕を押しながら痛いかと聞かれます。何度か場所を変えながら押されますが、まったく痛みはありません。そもそもそんなゆるい押し方ではぜんぜん痛みは出ないです。「うん、肉離れでもないですね。腕は上がりますか?」もちろんシュッと上がります。ここで腱板断裂、五十肩の疑いが晴れます。

■検査しても処置がないなら、その検査は私は受けない

それからもう少し、こんな時に痛みが出るという症状をいくつか話しました。「う~ん、今の話を聞く限りでは筋肉に問題があるように思うけど、数値は基準内だからな~・・・MRI撮ってみましょうか?」と、言われました。普通の人ならばきっと撮るでしょう。しかし私はここで聞きました。「MRIを撮って、もし筋肉に何か異常があったとすれば、どんな治療をするんですか?」と尋ねましたら、「それは撮ってみないと分からない」と言いながら「今検査した中で考えられるとすれば、やはり首ですね」と、また首の話になり「首の治療をしましょうか」と言われました。私はここで自分の言葉で最終チェックします。「腕、肩の骨折はないんですね?」「脱臼もしてないんですね?」「肉離れでもないんですね?」これらの疑いがないことから、私はこれ以上治療することをお断りしました。先生の治療方針を断るのはとても勇気のいることです。そのためにも患者自身が知識を持つというのが大事だと思います。

■病名は不明でも良い

時系列に沿って書きましたのでもしかしたら逆に話が分かりにくかったかもしれませんが、自分自身が病院へ行く前に導き出していた心配「骨折、脱臼、肉離れ」の疑いが晴れただけで十分でした。これらの疑いさえなければ、病院ではなく「整体の領域」でなんとかなります。病名を突きとめることが目的ではなく、どうやって早く治すかが一番の課題だと私は考えましたので、それ以上の治療はお断りしました。

■前兆が2年前からあった

今から思い返せばずいぶん前から前兆があったことを思い出します。それもたぶん、2年くらい前から。ずいぶん前でしょ?自分でも忘れていたくらいです。仰向けになって腕を上げるストレッチをした時に、時々右腕がつっていたことを思い出しました。だから今回の故障はすでに2年前から進行していたということです。

■治療や検査を断るには勇気と知識が必要

書き忘れましたが、MRIやCTを撮って筋肉に問題が発見されたとしても、ほとんどの場合は何も処置がありません。画像で確認するに留まるだけです。それならば何万円も出して検査する必要はないと私は考えただけです。ただ、いま書いている現在ですでに痛めてから一ヶ月半が経ちますが、まだ治っていません。なぜこんなに長い間、痛みがあるのかは分かりません。今回整形外科でも最終的には原因不明で帰ってきたわけですが、現在も本当は原因不明です。しかし心配していた病名ではなかったことから、毎日自力整体をしていましてずいぶん回復してきました。今回は完全に治りきるまでしっかり整体するつもりです。以前より力強く打つことが多くなってきていることから、身体に無理が出てきたのでしょう。筋肉のバランスが崩れ、負担がかかりすぎたのではないかと考えています。具体的な筋肉名もある程度自分では導き出していますが、それをはっきりさせることよりしっかり自力整体することに今は集中しています。そして治れば腕周辺の筋トレを始め、腕周辺の筋肉を鍛えたいと考えています。

あと余談ですが・・・20代の時に風邪をひいて病院へ行ったことがあります。内科の先生に「どうされましたか?」と尋ねられたので、「風邪をひいたようなんです」と答えると怒られました。「病名は患者が決めるんじゃない、私が決めるんだ」と。これ以来、私はどんな症状で病院へ行っても自分から先に病名を口にすることはありません。今日の話は、あくまでも参考までに。
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