新年おめでとうございます。2018年もよろしくお願いします。新しい年を迎えて、今年の目標は立てられましたか?「今年こそジョギングを継続するぞ!」と元旦に目標立てたのに、もうすでに萎えてしまっているあなた!鮎川流の三日坊主ランニング法を今日は伝授いたしましょう!飽き症の私にできたんだから、きっとあなたにもできます!
■三日坊主でもあきらめない
走り始めた頃は10分も走れなかった私ですが、一生の思い出に42.195kmという馬鹿げた長い距離を走ってみようと考えたのが発端です。走り始めたものの、長い時間を走り続けることはできないし、三日走り続けることもできませんでした。「継続は力なり」という言葉がありますが、そんなの当たり前で誰でもよく分かっている言葉です。しかし私のような運動音痴で飽き症な人間がランニングを継続するなんて所詮無理なことで「三日坊主」です。ぜんぜん継続できなかったんです。そんな時に思ったのが「やっぱり何やっても続かないダメな人間だ」それが私のランニングスタートでした。
三日坊主というのは、「あきっぽくて、長続きしないこと。」らしいのですが、いわゆる例えとして「三日」が使われたことわざですよね。「母を訪ねて三千里」というアニメがありましたが、あれも実は三千里ではないそうです。ものすごく長い距離である例えに三千という数字が使われただけだそうで、数字は往々にしてウソをつきます(笑)。いや、例えに使われます。いつものように話が逸れましたので修正します。
■継続したければ、毎日走らないこと
三日坊主という三日の例えを、私は例えではなく、字のごとく三日を実行したのです。しかも言葉を逆転させたのですが、今日走ると三日休むんです。これが鮎川流「三日坊主ランニング法」です。三日坊主というのは、三日やるから続かないんです。分かりやすく言いますと、毎日走ろうと思うから続かないんです。今日走ったら三日休むんです。それが四日休んでも一週間休んでもいいんです。とにかく継続するために、毎日走らないことです。矛盾しているように感じるでしょう?しかしこれが私の逆転の法則です。
ランニングを継続しようとしたら、ほとんどの人が毎日走らなければならないと考えます。この考え方が結局自分を追い込んでしまって、一日でも開いてしまうとできなかった自分という負い目の意識が出てしまい、結局やる気がなくなってしまうんです。何でも一緒ですがやり気さえあれば継続できます。まずは気持ちを優先させるのです。だからこそ毎日走らないと決めます。今日走ったら明日は走らない。三日開けるのが普通と考えるととても楽になります。スポーツは自分を自分で追い込まないと強くならないと思い込んでいるのも固定概念です。それはトップ選手に必要であって、運動を楽しむ市民には要らない言葉です。
■どんなサイクルでもいいから続けること
初詣は行かれましたか? 40年いつも同じ神社へ行くという人に先日出会いましたが、一年に一回しか行かないことでも40年継続するってすごいことだと思いませんか? ランニングは毎日走らなければならないという固定概念を破り、それがもし週一回の日曜日しか走らなかったとしても、40年間続けていると聞いたら、その継続は凄いと思いますよね。継続するという言葉にも基準がいろいろです。今年から始めたジョギングがすでに途絶えているとしても、2月になったら一日走り、3月にも一日だけ走り・・・、そんな調子でもし一年続いたとしたら、月一回のジョギングでも一年継続したという実績となります。すでにマラソンしている人からすれば程度の低い継続ではありますが、何もしていない人から見るとすごいことです。どんなサイクルでも良いから途中であきらめないこと。日が開いてでもいいので続けてさえいれば、それは継続です。
■継続するには目標を持つ
そしてもっとしっかり継続していこうと思えば、やはり目標が必要です。マラソン大会に出場しましょう。最初は何キロでもかまいません。できれば今現在の自分がまだ走ったことのない距離に設定するのがお勧めです。その方が目標を達成したいという欲が出てきます。私は10kmに最初申し込みして走り切れました。なので次はハーフマラソンに参加しましたら、15kmくらいで止まってしまいました。あの時のことを今でも鮮明に覚えています。止まってしまったこと、歩いてしまったことが悔しかったんです。だからそれから走り続けることができました。
■探検ランニングで楽しさを発見できる
すでにフルマラソンで良い成績を出している人でも、初フルはリタイヤした人もいます。最初からうまく行った人は少ないんです。きっとトップ選手だって、いろんな挫折があったからこその成績や地位があると思います。私たち市民ランナーはどうやって楽しむかが一番大切です。私はしんどいことはやりたくありませんから、ランニングを楽しむための方法をいつも考えています。奈良観光ランニングを企画しているのもそのひとつです(今年も企画しますね)。日頃走るコースは自分が勝手に考えればいいんですから、幹線道路をやめて住宅街へ入ったり細い路地を入っていくのもおもしろいですよ。私は自分で「探検ラン」と呼んでいるのですが、この先を進めばどこへ行くんだろう? ここ曲がれば何があるのかな? 少しでも気になる景色や物があれば、それを見に行ったり、立ち止って確認します。今まで気付かなかった標識や、見たこともないポスト、池を泳ぐカモ、とんでもなく大きな豪邸・・・自分が住んでいる街でも知らないことがまだまだいっぱいあります。だから私はくまなく細い路地でも走っていきます。道がある限り家があり、そこに住んでいる人もいます。郵便屋さんが行ける所なら、ランニングでも絶対行けるはずですから。
マラソンは人生に例えられることが多いですが、いや、人生をマラソンに例えられることが多いんですよね。どちらにしても、マラソンを始めてから生き方が変わったという人、きっと多いことと思います。目標を置いて日夜練習したり、うまくいかなかったことで悲しくなったり、また次の目標ができたり・・・のんべんだらりとした人生ではなかなかそんなに次々と目標が現れてまた変化していくことは少ないことでしょう。走っていると季節の変化、景色の変化、住宅の変化、いろんな変化を発見できます。そして自分が変化していることにも気付きます。「発見する楽しさ」は私の人生のポリシーです。ランニングそのものよりも、ランニングでいろんな発見をする楽しさが今の自分を支えてくれます。だから今年も「Let's enjoy running!」
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私の著書です
![]() がんばらないで楽に長く走る [ 鮎川良 ] |
コメント
コメント一覧 (7)
プロ選手は毎日走ることが仕事ですが、市民ランナーは健康や自己満足・体力増強等の為に走る分には先生のおっしゃる通り休息日は身体の為にも必要ですね。
私は行うべきことに優先順位を決めて生活に無理のない範囲で走っています。
休みの日の早朝に走ることで、家族から文句を言われずに走ってなかった頃と同じルーティンで家事をこなしています(^_^)v
歳を取ってもとにかく走ることが楽しい私は毎日走らなくとも徐々に走力は付いてますし、走らない日は怪我なく走れるよう筋トレや体幹トレで身体を動かし、コツコツ積み重ねていってます。
これも走ることが楽しいから、また先生が言われているように走る大会の設定をすることで目標が持てているからこそだと思っています。
今まで何度かDNFしていますが^_^;、それにより走ることを辞めたいと思ったことは一度もなく、更にそうならないようにはどうしたらいいかと模索することが楽しみに繋がっています。
家族もさることながら自分自身でもこれほど前向きになれるなんて思ってもみなかったことで、先生も含め多くのサポートをしていただいている方々に感謝してもしきれない気持ちいっぱいです。
いつもながらに感心するのみです。
いつでも先生を交代できるように、
その調子で準備しておいてくださいね。
でも、先生のアシスタントはいつでもって出来るよう準備しておきま~す(^^)/
いえいえ、素晴らしいですよ。
こんにちは、久しぶりにお便りさせていただきます。
いつも先生のお話になるほどとうなっています。
今回もお話から継続することの大切さを実感しました。私もフルマラソン6時間での完走ができず、恥ずかしながらDNFが続いている走力のレベルです。
それで2月のフルマラソン参加を最後に、当面、ハーフマラソンまでのレース参加に限定しようと思っています。
一番の理由は、健康のために走り始めたのですが、ケガ続きで治療して治ってまた治療するの繰り返しでなかなか万全の状態でレースに参加できないことです。体調がもどったらまたフルマラソンにも再度挑戦できるよう練習時にちょっとした変化を楽しみながら走ってみます。
それで良いと思いますよ。
すべては健康のためですからね。
周りに合わせることないし、つられることもありません。
自分の身体が一番ですから、
健康のために考えたメニューが一番です。