整体師に学ぶ~中高年のランニングによる筋肉痛改善と、楽に長く走る方法(エンジョイラン.com)

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中高年になって健康やダイエットのため走り始めたのに、膝や足腰が痛い、疲れが取れないなど、良かれと始めた運動が逆効果で困っていませんか? 整体師だからこそわかる、筋肉や身体のケア方法や、筋肉痛知らずで、楽に長く走る方法、楽しいランニングノウハウも含めて、全部お教えします。

今日は「意識をする」ということをお話ししたいと思います。とても単純な言葉ですが、日常の行動において常に意識をしていることは難しいことです。反対語に「無意識」という言葉があるように、日常の様々なことは無意識に行動していることはとても多いと思います。あるいは「条件反射で行動している」ということもあるでしょう。

■意識的より条件反射で身体は動く

たとえば車の運転をしている時、交差点で右に曲がろうとする時は、ウインカーを出し、アクセルとブレーキをうまく調整しながらハンドルを操作します。これら一連の動きは特別意識をしなくても、慣れた人ならば条件反射的に身体が勝手に動いているのではないかと思うんです。右に曲がるという単純なことでも、先ほど書いた動作以外にも、前方から来る車の確認や横断歩道を渡ろうとする歩行者、どんなタイミングで自分がどう動けばよいのかものすごく多くの情報量を一度に処理しなければなりません。教習所で初めて車の運転をした時のことを思い出してみてください。たくさんの動作があり過ぎて一度にこなすことは難しかったしょう。次に仮免許で初めて路上に出た時はどうだったでしょう?動くモノや人が多すぎてパニックになりませんでしたか?

■ランニングは無意識に身体が動いている?

では「ランニング」という行動はいかがでしょう?走るという動作そのものについては、特に考えなくても条件反射的に身体が動いていると思われます。ただ「楽に走る」「長く走る」「速く走る」など、何か一つ条件が加わるとなかなかうまくいかないものです。そこには「意識をする」という行為が足らないだけかもしれません。当たり前のことを書きますが、右足が前へ出たら次は必ず左足が前へ出ます。右足と左足は必ず交互に動くのです。たまに右足の後、もう一度右足が出る、なんて人はいませんよね。だからランニングするというのは、それはもう条件反射で身体が動いていると言えるのです。いや、もしかしたら無意識に身体が動いているという人もあるでしょう。

■自転車が倒れず進むのは、なぜ?

ちょっと話は逸れますが、「自転車はなぜ倒れずに走り続けることができるのか?」という質問があります。きちんと答えられる人はかなり少ないと思います。正確に答えようとすると「ジャイロ効果」と「慣性の法則」という言葉を用いなければなりません。あなたは答えられますか?私は分かりません。一説によるとなぜ倒れないのか、いまだに解明されていないと聞いたこともあります。それが定かかどうか分かりませんが、いずれにしてもかなり難問であることは確かなようです。

ただひとつ確実に言えることは、乗っている人が上手にバランスを取っていなければ走り続けることは不可能だということです。初めて自転車に挑戦した時は補助輪を二つ付けて走り、そのうち一つ外し、そしてようやく補助輪なしで私は乗れました。その間、何度もこけて痛い目に遭い、それでも挑戦し続けたものです。きっと同じ思いをした人がほとんどでしょう。

■意識しなくても左右交互に出る

では「走る」ということを生まれて初めて行った時のことを覚えていますか?私は残念ながら覚えていません。おそらく歩き始めてしばらくした頃でしょうから、2歳くらいなのでしょう。その時からちゃんと左右交互に足を動かしています。たぶん教わってなかったことと思います。身体が勝手に反応している、条件反射がその頃すでに行われていたと思われます。

■意識的に筋肉を動かす量を変えていますか?

と、また理屈をいっぱい並べてきましたが、あなたは走るという行動をきちんと分析したことはありますか?大人なんだから、子供の時のように条件反射で動いているだけでは能がありませんよね。まず一番最初に脳はどんな指令を出しますか?一番初めに動く筋肉は何ですか?今日はハムストリングスを50%動作、大腿四頭筋は最初30%から始めてみようか?な~んて指令はないですよね(笑)

そんな細かいことはできませんが、意識次第でできることはたくさんあります。一番多く意識されているのはおそらく着地でしょう。「つま先側で着地」「足裏全体で着地」「かかと側で着地」の3種類があります。これはいろんなランニング本にも載っているのですでにご存知の人は多いはずです。ではなぜ3種類あるのかご存知でしょうか?これまた諸説あると思いますが、速く走るための他に、私が思うには人それぞれ身体の使い方のクセがあるので、いろんな着地方法があるのではないかと考えます。3種類ともちゃんとできるという人は、だいたいサブ3ランナーだったりします。多くの人は3種類やってみようと試みてもなかなかうまくいかないのではないでしょうか?自分に合わないからできない、しんどい、続かない、といった感じだと思います。

■筋肉の使い方を意識的に変えていますか?

通常はかかと着地の人がつま先着地をしようとした場合、大腿四頭筋にかかる配分を10%から20%くらい上げてやらないとうまく着地できないのではないかと思います。これは私の想像による数字ですので根拠はありませんが、少し多く使う気持ちで行かないとできないことは確かです。逆から言いますと、うまくつま先着地に変わった時は、大腿四頭筋に多く負担がかかっている、ということになります。

■コンピュータで指令するように身体を動かせるか?

筋肉の使い方を何%上げるとか冗談で書きましたが、数字はさておき、自らの意識でどの筋肉をどの程度使うのか、そんな意識で走ったことはありますか?腓腹筋を10%上げて、ヒラメ筋を10%下げてみよう。そんな操作ができれば身体はとてもおもしろくなるのではないか?私の想像です(笑)すみません。空想に付き合わせました。2足歩行のロボット制作はおそらくいろんなバランスを調整し、上下左右の調整を取り、何をどう動かすのか細かいプログラムがなされないとうまく歩かないと思います。人間はそんな細かいこと考えなくてもちゃんと左右交互に足を出して歩き、走ります。ロボットでは関節の動きが難しいと聞いたことがあります。人間のようになめらかにはなかなか動かないのです。もし自分がロボットだったら?という空想をして筋肉の使い方や関節をを意識してみたら身体が変わる気がしています。あくまでも想像ですけど。
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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. IDUMI
    • 2017年10月10日 13:27
    • 5 こんにちは~!

      走っている瞬間瞬間に筋肉の動きを感じるのは難しいですね~^_^;
      でも大まかに身体の動きを意識することは最近ようやくわかり始めています。
      ただ意識しすぎて、意識しているところに痛みや、また他の部分に痛みや違和感が出ることがあり意識しすぎもいけないと思っています。

      意識していることが無意識に行えることらベストなんですけどね
    • 2. りょう
    • 2017年10月11日 01:32
    • IDUMIさん
      なかなか、奥深いですよね。
      でもその調子ね!
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