マラソンの一番難しい所は、左右対称に身体を動かすこと。さらに、ちゃんとできているのか自分ではわからないこと。というテーマで前回書きましたが、その続きです。今回は「筋肉の左右対称の難しさ」について書いていきます。
利き腕がある以上、左右対称な筋肉というのは不可能だと思います。実際、私の整体院に来られる方で、左右の筋肉の付き方に大きな差のある人は、不調が長引く傾向にあります。簡単に言いますと、右腕と左腕の差。右足と左足の差。それらの筋肉の付き方に差が大きければ大きいほど、左右対称に動かすのは難しくなることでしょう。自分では気にしたことのないような「小さな差」でも、左右対称に動かしたいマラソンには影響あると私は考えます。
先日来院されました方の施術後、少し走ってもらったのですが、右足と左足の着地の音が違うんです。わかりやすく言葉にすると「スッ!パン!」という音の連続なのです。右足の着地音が「スッ!」、左足の着地音が「パン!」。だから走ると、「スッ!パン!スッ!パン!スッ!パン!スッ!パン!」という音が並びます。言葉にして分かりやすく説明するために大げさに書いていますが、実際はもっと差は小さいです。それでも本人は気付かれていなくて、私がこうですねと言って初めて気づくという感じです。最初にも書きましたが、「自分ではわからないこと」なので、気を付けようがありません。これが「クセ」です。ランニングフォームに限らず、私生活でのクセも人から言われないと気付きませんよね。いや、言われても信じがたいことの方が多くありませんか?「自分はそんなんじゃない!」って否定することだってあります(笑)
最近とても多い傾向としては、右足首と左膝の不調です。この二つは別々のように思えるのですが、実は大いに関係しているのです。これが左右対称に動いていない証拠です。あなたがもし、どちらかの足首、もしくは膝に違和感をお持ちでしたら、その逆側の足へ今後は不調が出る可能性があります。
左足首と右膝、もしくは右足首と左膝の関係です。もしすでにこの二つの関係に違和感あるようでしたら、早目に改善されることをお勧めします。その次には、股関節に影響が出てくるからです。あるいは、今は股関節だけ違和感があるという人。そのうち、膝と足首に影響が出る可能性があります。これら3点はとても連携して動いています。左股関節と右足首、右股関節と左足首、という対角線に影響が出ることもあります。これは人それぞれ筋肉の付き方、使い方が違いますので一概に言えませんが、おおむね対角線に影響が出ることが多いと私は思います。これが背中や上半身にも同じことが言えます。
右足のふくらはぎと左足のふくらはぎを比べてみてください。きっと同じではありません。見た目でわからなければ、触ってみるとどうでしょう。筋肉の付き方に差はありませんか?では、太ももはどうでしょう?前側を左右比べてください。また後ろ側も比べてください。きっと差を見つけることができるはずです。この左右差をなくすためには、日常生活から改善するしかありません。とても難しいことですが、左右差からくる不調を予防、改善するには「自分で気にすること」しかありません。常に人に見てもらえる環境の人なんてきっとないと思いますので、自分で自分の左右差を発見できるようになってほしいのです。それはとても難しいことかもしれません。だからこそストレッチをお勧めしています。ストレッチしながら今現在の筋肉の状態を知ることができます。「筋肉と会話する」という言葉で私がいつも言っていることです。日常的に筋肉と会話ができていれば、ちょっとした不調に早く気付き、ひどくなる前に予防改善しやすくなります。
私は筋トレしませんし、筋トレは必要ないとずっとこれまでも言ってきています。それでも必要だと思ってされている人も多いことでしょう。それもまた人それぞれ。筋トレされるのであれば、左右差を無くすような意識で行っていただきたいと願います。筋肉の左右非対称が関節の動きに影響を与え、それが故障につながる可能性があるということを今日は書いてみました。もし少しでも思い当ることがあるようでしたら、これからは気にしながら身体を動かしてくださいね。
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私の著書です。
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利き腕がある以上、左右対称な筋肉というのは不可能だと思います。実際、私の整体院に来られる方で、左右の筋肉の付き方に大きな差のある人は、不調が長引く傾向にあります。簡単に言いますと、右腕と左腕の差。右足と左足の差。それらの筋肉の付き方に差が大きければ大きいほど、左右対称に動かすのは難しくなることでしょう。自分では気にしたことのないような「小さな差」でも、左右対称に動かしたいマラソンには影響あると私は考えます。
先日来院されました方の施術後、少し走ってもらったのですが、右足と左足の着地の音が違うんです。わかりやすく言葉にすると「スッ!パン!」という音の連続なのです。右足の着地音が「スッ!」、左足の着地音が「パン!」。だから走ると、「スッ!パン!スッ!パン!スッ!パン!スッ!パン!」という音が並びます。言葉にして分かりやすく説明するために大げさに書いていますが、実際はもっと差は小さいです。それでも本人は気付かれていなくて、私がこうですねと言って初めて気づくという感じです。最初にも書きましたが、「自分ではわからないこと」なので、気を付けようがありません。これが「クセ」です。ランニングフォームに限らず、私生活でのクセも人から言われないと気付きませんよね。いや、言われても信じがたいことの方が多くありませんか?「自分はそんなんじゃない!」って否定することだってあります(笑)
最近とても多い傾向としては、右足首と左膝の不調です。この二つは別々のように思えるのですが、実は大いに関係しているのです。これが左右対称に動いていない証拠です。あなたがもし、どちらかの足首、もしくは膝に違和感をお持ちでしたら、その逆側の足へ今後は不調が出る可能性があります。
左足首と右膝、もしくは右足首と左膝の関係です。もしすでにこの二つの関係に違和感あるようでしたら、早目に改善されることをお勧めします。その次には、股関節に影響が出てくるからです。あるいは、今は股関節だけ違和感があるという人。そのうち、膝と足首に影響が出る可能性があります。これら3点はとても連携して動いています。左股関節と右足首、右股関節と左足首、という対角線に影響が出ることもあります。これは人それぞれ筋肉の付き方、使い方が違いますので一概に言えませんが、おおむね対角線に影響が出ることが多いと私は思います。これが背中や上半身にも同じことが言えます。
右足のふくらはぎと左足のふくらはぎを比べてみてください。きっと同じではありません。見た目でわからなければ、触ってみるとどうでしょう。筋肉の付き方に差はありませんか?では、太ももはどうでしょう?前側を左右比べてください。また後ろ側も比べてください。きっと差を見つけることができるはずです。この左右差をなくすためには、日常生活から改善するしかありません。とても難しいことですが、左右差からくる不調を予防、改善するには「自分で気にすること」しかありません。常に人に見てもらえる環境の人なんてきっとないと思いますので、自分で自分の左右差を発見できるようになってほしいのです。それはとても難しいことかもしれません。だからこそストレッチをお勧めしています。ストレッチしながら今現在の筋肉の状態を知ることができます。「筋肉と会話する」という言葉で私がいつも言っていることです。日常的に筋肉と会話ができていれば、ちょっとした不調に早く気付き、ひどくなる前に予防改善しやすくなります。
私は筋トレしませんし、筋トレは必要ないとずっとこれまでも言ってきています。それでも必要だと思ってされている人も多いことでしょう。それもまた人それぞれ。筋トレされるのであれば、左右差を無くすような意識で行っていただきたいと願います。筋肉の左右非対称が関節の動きに影響を与え、それが故障につながる可能性があるということを今日は書いてみました。もし少しでも思い当ることがあるようでしたら、これからは気にしながら身体を動かしてくださいね。
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コメント
コメント一覧 (6)
先生に一番最初に施術を受けた際に、
このお話を受け、すごく強烈に、
鮮明に印象に残っています。
それ以来、左右差についてはすごく
気になり、注意するようになりましたが
癖というものは、いくら筋トレしても
整体に通っても、そうは簡単に修正は
自分一人ではできないと思っています。
ただ、予防歯科や予防眼科があるように
(今現在、定期的に通っていま~す(^_^)v)
今ある状態より悪くならないために
自分で行えるコンディショニングの
指導を受け始めました。
それを継続することで、徐々に身体も
元ある状態に整ってくる(かなりの時間は
掛りますが^_^;)と思われます!
走る、という単純な運動で、多くの複雑な
こと(筋肉や身体の構造、栄養面等々)を
学ぶことが出来、また色んな方に出会えて
本当にランニングって素晴らしい!と
感慨深く思っています。
素晴らしい!
その調子ね!
ランニングって素晴らしい!
その気持ち、嬉しいです。
先月はハーフマラソン大会に参加したり、ランニングをエンジョイしてます。ブログ村のマラソンに登録しましたら、本日順位がお隣に見つけたので、コメントしたくなった次第です。
では(^^)
その後、膝の調子はいかがですか?
痛みは単純なようで複雑です。
少しずつ意識して回復させてくださいね。
気功ですか?
世の中にはすごい能力の持ち主もいらっしゃいますから、
否定はしません。
私にもそんな力が備わっていれば・・・
と思うこともあります。
ストレッチはいいでしょ?
そのうち、お越しください。
私にできる限りのことをさせていただきます。