マイナビニュースに執筆している「腰痛改善コラム」に新しい記事がアップされましたので、こちらも読んでくださいね。→腰痛改善につながる「寝たまま体側ストレッチ」 - 遊び心が長続きのコツ
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「知らず知らずのうちにランニングフォームが変わってきている」ということを前回書きました(前回の記事→一度聞いただけでできたら苦労しない)。しかしその内容を深く掘り下げず、「自分ひとりで学ぶことは難しい」という話にまとめました。ですので今回は変わっていくフォームについて私なりに書いてみますので、参考になりましたら嬉しいです。
■変わっていく原因を探るため、最初から思い出してみる
私がマラソンを始めたのは2010年の春です。そして約半年後の初フル(奈良マラソン2010)を、4時間8分で完走しました。給水ポイントで6回足を止めて水分補給しながらストレッチし、トイレには3回行きました。もし一回も止まらなかったら・・・という思いで翌年の奈良マラソン2011では、ぜんざいを食べるのに1分止まっただけで、給水ポイントも止まらず走りながら水分補給し、トイレは我慢しまして行きませんでしたが、4時間6分でした。たった2分しか時間短縮できなかったんです(その記事→奈良マラソン、完走しました)。
このことをふまえて2012年からどうすればもっと楽に速く走ることができるか?自分なりに考えながら走ってきました。しかし速くなるどころか、身体に痛みが出てきたわけです。私自身の痛みについて多くは書いてきませんでしたが、今日は新しい年の節目として、そして自分自身にもはっきりさせるために書いておきたいと思います。
■記録更新したい欲求が落とし穴になる
今から考えると、マラソンを始めた年が一番楽に走っていたのではないかと思います。始めてから3~4年すると故障しやすいという統計があるそうなのですが、なんとなくうなずけます。慣れてくると余計な力が入ってくるということなんだと思います。大会慣れすると精神的な緊張感は薄れる半面、速く走りたいという欲求が強くなるのもまた3~4年目からでしょう。そして、練習の成果が大会記録としてきちんと数字に表れると、やっていることが合っていると思いがちです。いわゆる「記録更新」という言葉ですね。そこが大きな落とし穴でもあるのでしょう。
■筋肉疲労が蓄積されると、身体の動かし方が変わってくる
私は整体師ですから、身体が慣れてくるからこそ身体のケアが必要だといつも言っています。経験を積んでくると筋肉の使い方も変わっていきます。大会後の痛みが数日あってもしばらくすると無くなりますよね。それがちゃんと筋肉が修復して治ったと思いがちなのですが、必ずしもそうではなくて疲労はどんどん蓄積していきます。やがて蓄積された部分に負担をかけないように筋肉が動き始めると、知らず知らずのうちにランニングフォームが変わっていくと私は考えています。残念ながらそのことに本人は気付かないのです。
私自身も走ることに慣れてくるとストレッチを簡単に済ませるようになっていました。10kmくらいまでならストレッチしなくても走れるし、走った後もちょいちょいって簡単に済ませても翌日に響くこともありません。そんな日がどれくらい続いたことでしょう。自分で書いておきながら恥ずかしいのですが、身体のケアがおろそかになっていたんです。だから痛みが出たと考えます。
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「知らず知らずのうちにランニングフォームが変わってきている」ということを前回書きました(前回の記事→一度聞いただけでできたら苦労しない)。しかしその内容を深く掘り下げず、「自分ひとりで学ぶことは難しい」という話にまとめました。ですので今回は変わっていくフォームについて私なりに書いてみますので、参考になりましたら嬉しいです。
■変わっていく原因を探るため、最初から思い出してみる
私がマラソンを始めたのは2010年の春です。そして約半年後の初フル(奈良マラソン2010)を、4時間8分で完走しました。給水ポイントで6回足を止めて水分補給しながらストレッチし、トイレには3回行きました。もし一回も止まらなかったら・・・という思いで翌年の奈良マラソン2011では、ぜんざいを食べるのに1分止まっただけで、給水ポイントも止まらず走りながら水分補給し、トイレは我慢しまして行きませんでしたが、4時間6分でした。たった2分しか時間短縮できなかったんです(その記事→奈良マラソン、完走しました)。
このことをふまえて2012年からどうすればもっと楽に速く走ることができるか?自分なりに考えながら走ってきました。しかし速くなるどころか、身体に痛みが出てきたわけです。私自身の痛みについて多くは書いてきませんでしたが、今日は新しい年の節目として、そして自分自身にもはっきりさせるために書いておきたいと思います。
■記録更新したい欲求が落とし穴になる
今から考えると、マラソンを始めた年が一番楽に走っていたのではないかと思います。始めてから3~4年すると故障しやすいという統計があるそうなのですが、なんとなくうなずけます。慣れてくると余計な力が入ってくるということなんだと思います。大会慣れすると精神的な緊張感は薄れる半面、速く走りたいという欲求が強くなるのもまた3~4年目からでしょう。そして、練習の成果が大会記録としてきちんと数字に表れると、やっていることが合っていると思いがちです。いわゆる「記録更新」という言葉ですね。そこが大きな落とし穴でもあるのでしょう。
■筋肉疲労が蓄積されると、身体の動かし方が変わってくる
私は整体師ですから、身体が慣れてくるからこそ身体のケアが必要だといつも言っています。経験を積んでくると筋肉の使い方も変わっていきます。大会後の痛みが数日あってもしばらくすると無くなりますよね。それがちゃんと筋肉が修復して治ったと思いがちなのですが、必ずしもそうではなくて疲労はどんどん蓄積していきます。やがて蓄積された部分に負担をかけないように筋肉が動き始めると、知らず知らずのうちにランニングフォームが変わっていくと私は考えています。残念ながらそのことに本人は気付かないのです。
私自身も走ることに慣れてくるとストレッチを簡単に済ませるようになっていました。10kmくらいまでならストレッチしなくても走れるし、走った後もちょいちょいって簡単に済ませても翌日に響くこともありません。そんな日がどれくらい続いたことでしょう。自分で書いておきながら恥ずかしいのですが、身体のケアがおろそかになっていたんです。だから痛みが出たと考えます。
■痛みをシューズのせいにしたのは間違い
最初に痛みが出たのは、右足の甲です。ここは以前にも書きましたが交通事故の後遺症があるためにそれでなくても気をつけなければならない所なんです。それを後遺症のせいにして大事なことを忘れていたわけです。その後に出てきたのが、同じ右足の内くるぶし下の痛みです。この時も後遺症との関連を考え、改善策としてシューズを変えました。これは皆さん経験あると思います。靴が合わなくなってきたから痛みが出た。あるいは速く走りたいためにシューズを変えたが痛みが出た。といった感じです。どうしてもシューズのせいにしがちなんですが、実はフォームが変わってきていることに、この時はまだ気付いていませんでした。
右足の痛みをかばうためにはテーピングもしました。それが2013年の事です。そしていよいよ2014年には、左ひざ痛がきました。この左ひざも交通事故の後遺症があるのでそのせいに考えることもありましたが、それもシューズが原因だと考え、最初のシューズメーカーに戻し、テーピングでフルマラソンを乗り切りました。これで一旦痛みは引いたのですが、さらに2015年にも同じ左ひざ痛で悩まされることとなりました。それまでなんとなく違和感のあった左股関節からハムストリングスに筋肉疲労を感じていました。それでもテーピングでなんとかしのぎましたが、前年より自分の中では深刻に考えるようになりました。「自分は楽に長く走る方法~エンジョイラン走法だから痛みとは無縁」と考えていましたから。ところがそのエンジョイラン走法ができていなかったというわけです。知らず知らずのうちにランニングフォームが変わってしまったその原因が、筋肉疲労にあるということです。
■筋肉疲労を取ればフォームも変わる
あなたがもし、なんらかの痛みを感じているのでしたらまず筋肉疲労を取ることを心掛けてください。また、シューズが合わないなどと、道具のせいにしている人も同じです。着地の問題、重心の問題、いろいろあります。もちろん、そもそもフォームが間違っている人もいます。その間違いも、元を正せば筋肉疲労が原因である事も考えられます。だから筋肉疲労を取ることができれば、ランニングフォームを変えることも可能です。筋肉疲労を取るために自らストレッチをし、定期的に整体をしてもらうことが良いでしょう。筋肉も思考も柔軟であれば大丈夫です。私ももう大丈夫です。しっかり身体のケアをして痛みが無くなり、楽に長く走れるようになってきました。「ああ、最初こんな走りだったわ!」と、思いだしたくらいです。やっぱり一年目が一番楽に走っていましたので、今年は初心に帰ります。
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コメント
コメント一覧 (10)
耳の痛い、心に突き刺さるお話、しかと受け止めました!(^^)!
わたしも、痛みを軽減するために、サポーターやテーピングなどで補助して無理に練習したりで、痛みが出るところが次々と変わっています(;_:)
これは痛みをかばって、きっと走り方が変わっているんだろうなと考えていたのですが、確信しました。
次の目標がまだ先にある場合は、休めて回復に努めます(^^ゞ
しかとお届けしました!(笑)
これからもエンジョイラン!
私も、バランスを崩していました。
最近は、フルマラソンではなく、10kmマラソンを楽しみながら走るようにしています。
いつも楽しみにブログを読ませていただいています。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
私も10kmマラソンは大好きです。
タイムを気にせず、知らないコース、
きれいな景色などを楽しみに参加しています。
去年4月からランニングを始めました。
長距離を走ると、しばしば左膝が痛くなるので、その原因を探していて、こちらのブログにたどり着きました。
いろいろ為になる情報をありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いします。
はじめまして。
少しでもお役にたてれば幸いです。
膝の痛みは改善できましたか?
分からないことがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。
ブログ開始の時までさかのぼりましたよ〜(^^)
ストレッチの重要性、認識しました。
私は公害防止関連で検査、測定の仕事に携わっています。40代後半ですが、体型が変わってきたことや運動不足(笑)を気にしてランニングを継続中です。
長距離を走っていると左膝が痛みます。1日、2日休めば治ってしまいます。自分なりに原因を考えてきましたが、なんとなく目星がついてきました。
①左脚と右脚の長さが違い、2cm程度左が長いこと
②りょうさんの過去記事で述べられていた歩道の傾斜に依ること
③着地の際の足の向き
④単に脚力がない
などが原因と推測してます。
走っていて不思議だと思うのは、習慣的に走ってさえいれば、体力はいつの間にかついてくるということです。
奈良のマラソン大会に参加してみたいです。仙台からは遠いけれども(^^)
長くなり、すみません。
最初までさかのぼりましたか~!
大変だったでしょう。
これは!と思える内容がありましたら、
ぜひ実行してみてくださいね。
ただ、ちょっと気になる文字があります・・・。
「長距離を走ると膝が痛むけど、1~2日休むと治る」
逆に言えば、
「長距離を走ると1~2日の間、膝が痛い」
ということになります。
実際に見てみないと分かりませんが、
その状態で走り続けるのは、危険かもしれません。
故障して走れなくなる前に、原因を見つけた方が良いと思います。
ご自身で目星をつけていただきましたが、
それに加えて大事なのが「重心」です。
重心が不安定、もしくは重心の取り方が
間違っている可能性を疑ってみてください。
奈良から仙台の大会に行く知人がいますので、
その気さえあれば、逆も可能かと思います。
重心という点については全く考えが及びませんでした。
少々具体的にコーチングして貰えると嬉しいです。よろしくお願いします。
また、利き手記事も面白く、雑談的なコメント致しました。
重心についての具体的なコーチング・・・
このコメント欄では文字数に限りがありますので、
多くは書けません。
以下のページで参考になりますでしょうか?
故障からの脱出方法・・・重心を考え直す
http://enjoy-run.com/archives/8059568.html
筋力ではなく、技術でもなく、コツを覚える
http://enjoy-run.com/archives/6942630.html
着地の足音が大きい(改善方法・・・2 「ピョンピタ」)
http://enjoy-run.com/archives/8300798.html
これでもっと知りたい、あるいはこれでは分からない、
ということでしたら、ご質問フォームから入力お願いします。