前回は、マラソン大会のネット受付について書いてみました。(前回の記事→マラソン大会のネット受付は、今のままでいいのか?) 今日は、マラソン大会のお金のことについて書いてみたいと思います。

■マラソン大会に参加費が必要!

マラソンしていない人と話して一番驚かれるのが「参加するのに、お金いるの~!?」ということです。金額を言ってさらに驚かれますよね。東京マラソン/10,800円、大阪マラソン/10,800円、京都マラソン/12,000円、などなど・・・。都市型と言われるタイプは参加費は高いですよね。河川敷を走る大会の方が少し安いですが、楽しさにかなり差があります。スポンサーの数や大きさによって、楽しみ方も様々です。そしてどの大会でも、運営を支えるボランティアも募集されています。救護班の医師や看護師もボランティアです。外国語の通訳や、手話通訳もボランティアです。近くの高校(とくに陸上部)へもボランティア要請きますし、市民サークル(とくに体育系)などへも要請が来てボランティアに行かれます。大会に参加された人なら分かると思いますが、参加していて出会う人のほとんどの人、一部を除いて人件費はかかっていないというのはお気付きだと思います。さて、こう書けば入るお金と出るお金がどうしても気になってしまいます。アルバイトは募集されていませんから、おおむね見えるところでは、人件費ゼロに近いと思われます。では、何にお金がかかるのでしょう?

■決算報告が見れる大会はほとんどない

決算報告をネットで公表している大会があります。「いわきサンシャインマラソン」は、収支決算報告として、いつでも誰でも閲覧できるようにWEBに掲載しています。見たい人はこちらをクリック→PDFファイルです

この内容を見ると、記録計測費に約1千万円、公認申請費にも約1千万円ほどかかっています。いろいろ内容が詳しく書かれているので、なるほどとうなずくことが多いです。リタイヤして乗るバスにもお金がいることに気付かされます。当たり前なのですが、参加していてそこにあって当り前、してもらって当たり前で思っていました。設営テントにしてもお金かかっています。参加賞や記念メダル、印刷物にお金かかっている事はすぐ分かっていましたが、見て初めて気付くことが多いです。いわき市からの税金投入は、約1千万円。「いわきサンシャインマラソン」は、参加者約1万人、総額1億1千万円規模の大会です。その規模でこのくらいと考えると、大阪や東京はもっとすごいんだろうな~、と考えさせられます。

■決算報告を探せばネットにいくつか出てくる

第2回大阪マラソン(2012年)の決算報告を見つけました。最新のものを見つけることができませんでしたが、見たい人はこちらをご覧ください。→PDFファイルです
大阪市から約1億円、大阪府から約1億円、協賛金が約7億円・・・など、総額約13億円の大会です。さきほどのいわき市とは相当規模が違うことがうかがえます。

京都マラソン2014の決算書も見つけました。→PDFファイルです
京都市から約1億円、協賛金約2億円、参加料約2億円・・・など、総額5億5千万円の大会です。行政負担は京都市だけで、京都府は負担していないことにも気付きました。これは聞いたことがあります。京都府が大会に賛同していないということなのでしょうか?

決算書を見ていろいろ気付くことがあります。書に詳しい人でしたらもっといろんなことに気付くことでしょう。大会によっても書く内容にばらつきもあります。いくつか見ていると、いわき市は経費の内訳を、ものすごく細かいところまで書いてることに気付きました。

■ランナーが楽しんでいる間に、苦しんでいる人もいる

マラソン大会の開催で経済効果何百億円!なんて記事も見たことがあります。この数字を大会事務局が調べるとなると、調査会社に対してもまた費用がかかります。お金のことばかり今日は書いてきましたが、日ごろ気になっていたのでちょっと調べてみただけです。もっと詳しく知りたい人はどうぞお調べください。私は問題提起も解決もとくにしません。ただ気になっただけで、私なりに「なるほど」と思えるものを見つけることができましたので、それ以上は言いません。

奈良マラソンの試走をしている時、大会事務局の車を見つけたことが何度もあります。近づいて行くと、沿道の住民に説明をされていました。道路規制で営業できなくなる店舗も多数あります。そんなお店への補てん金は一切ありません。ランナーが楽しいことしている間に、営業できず収入がないお店がたくさんあるのです。また昨年は偶然にも選挙と大会が重なり、沿道の住民は投票へ行くにもご迷惑をおかけしました。そのことについても、大会事務局の人たちは日々、説明に追われていました。

盆踊りだって、参加している人は楽しいけど、周辺住民は困惑しているという記事を読みました。すべての人がOKになることはありません。誰かが楽しめば誰かが苦しむ。これは避けることはできないでしょう。だからこそ、それぞれの立場で感謝する気持ちが必要なのだと思います。事務局の人がきちんと住民説明してくれているから開催できる。そして、開催には行政の負担金が投入されることが多いです。それは「税金」です。だとすればマラソンにも沿道にもまったく関係のない人にもお礼を言わなければなりません。なんとなく今まで思っていた事ですが、私はこれからも感謝の気持ちを忘れず、走っていきたいと思います。
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マイナビニュースのコラム、こちらもどうぞ。
目からウロコのらく~なランニング」(全10回連載)
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私は、「筋肉消費量を抑える脱力系~エンジョイラン走法」で、奈良マラソン42.195kmを、止まらず、歩かず、4時間8分で、楽しく完走しました。当時48歳、マラソン歴半年です。きっとあなたにもできます!
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