先日コメント欄から「鍼(はり)」に関するご質問がありました。
私の専門外ですので、想像で書きますので、
そんな考え方もあるんだ、というくらいの軽い気持ちで読んで下さい。
最終的には、ご自身で判断お願いしますね。
【 質問 】
情報の出所を忘れてしまったのですが、
先日「遅れてくる筋肉痛の緩和に円皮鍼の使用が効果的」
というのを目にしまして、
りょうさんにも意見を伺いたいと思っていました。
またりょうさんなりに咀嚼され、
ご意見お聞かせいただけたらと思います。
【 回答 】
円皮鍼=えんぴしん、と読みます。
一般市販されている鍼(はり)の一種です。
今回お問い合わせいただいている「円皮鍼」は、
家庭で気軽に鍼が打てるように開発された商品です。
ですので、プロが打つのではなく、
自分で刺すという商品です。
どのように発売されるようになったのか私は知りませんが、
間違った使い方をしなければ、安全性はあるはずです。
「安全=効き目がある」とは限りません。
プロが使用する鍼を、素人が扱うことはできませんが、
仮に使用したとしたら、それはきっと安全性は低く、
危険度の高い行為だと思います。
なぜか?
長さがまったく違うからです。
プロが使用する鍼の長さは、
5cm~12cmくらいのものだそうです。
一方、円皮鍼の長さは、0.3cm~1.5cm程度で、
昔ながらの画鋲(がびょう)、いわゆる押しピンのようなものです。
話は少し反れますが、
私が整体の世界に入ったのは、東洋医学のツボ押しです。
ですから最初の頃は、ツボの名前と場所を覚えるのに苦労しました。
まだ見習いの頃というのは、
なかなか「ツボ」に当らないのです。
先輩から「もうちょっと下」とか、「もうちょっと奥」などと
指示をもらいながら指でツボに当てるのです。
「ツボ」の場所を知るための本なども、
書店に行けば並んでいますよね。
でも私は思います。
あの本を見てちゃんとツボを当てることができる人なんて、
まずいないことでしょう。
なぜか?
「ツボ」の場所というのは、
イラスト通りには無いからです。
人の身体なんて、多少どころか、
ひとりひとりまったく違うんですよ。
同じ身体の人なんていないわけです。
「おおむねこの辺り」という所に印が付いているだけです。
それから、基本的に垂直に押すとその奥にツボがあるのですが、
場所によってはナナメに押し込まないと、
ツボに到達しないこともあります。
また、骨が邪魔をして体勢を変えないと
目的のツボに当てることができない所もあります。
ですから、イラストで見るほど、
ツボの場所なんて簡単じゃないんです。
話を戻しましょう。
円皮鍼の直径は、0.2mmです。
ツボの場所は、1mmズレるとまったくダメです。
そんなツボを相手に、0.2mmの鍼を自分で刺すわけです。
うまく刺せますか?
長さに関しても、
完全性がゆえの、0.3mm~1.5mmです。
皮膚の表面から1.5mm刺すことを想像してみて下さい。
指でギュッと押すだけでも、そのくらい沈み込むでしょう。
ツボというのは、身体の表面にはありません。
もっと奥深くに存在していますので、
整体師の見習いはとても苦労するのです。
場所の問題プラス、深さの問題です。
ですから、整体を受けられた人の中で、
「表面だけ押されても、ぜんぜん気持ち良くなかった」
そんな経験の方もあることでしょう。
円皮鍼は安全性の観点から、
筋肉まで到達させずに、皮下組織に刺して
1~2日固定するよう開発された商品です。
商品化された経緯、国の許可に至るまで、
おそらく開発~販売までの苦労があったことと思います。
ですので、効果・効能はきっと実証されているはずです。
理論的には正しくても、
使い手がきちんとした場所に刺せなければ、
きっと開発の意図が反映されない結果となるでしょう。
私は出張整体もいたしますが、
お伺いするお宅には、結構な割合で「マッサージ機」があります。
それも数十万円もするような高価な椅子です。
日常の肩こりを解消したくて、高価な機械を買ったのに、
月に一回、私が呼ばれるのです。
この意味お分かりになりますか?
プロに頼めばお金がかかるし、
時間が選べないこともあります。
しかし、「家で手軽にできる」というコンセプトは魅力です。
ところがそれでは満足できないのです。
だから結局プロを頼むことになる。
そんな商品って、とっても多いと思いますよ。
もっとも、円皮鍼は1000円程度ですが・・・
素人がせっかくツボの場所を覚えたのなら、
指や施術棒で押す方が効果あると思います。
押したことによる痛みや気持ち良さも感じます。
それが大事だと私は思いますけど、いかがですか?
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私は、「筋肉消費量を抑える脱力系~エンジョイラン走法」で、
奈良マラソン42.195kmを、止まらず、歩かず、
4時間8分で、楽しく完走しました。
当時48歳、マラソン歴半年です。
きっとあなたにもできます!
2回目の奈良マラソンでも、止まらず、歩かず、
去年より2分速く、4時間6分で完走しました。
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