整体師に学ぶ~中高年のランニングによる筋肉痛改善と、楽に長く走る方法(エンジョイラン.com)

楽しく健康に走りたければ、マラソン本を捨てなさい!また、楽に走りたければ、走らないこと。その真意は、このサイトの中に!

中高年になって健康やダイエットのため走り始めたのに、膝や足腰が痛い、疲れが取れないなど、良かれと始めた運動が逆効果で困っていませんか? 整体師だからこそわかる、筋肉や身体のケア方法や、筋肉痛知らずで、楽に長く走る方法、楽しいランニングノウハウも含めて、全部お教えします。

「むくみ」とはいったい、どうなった状態のことでしょう?
ご存知でしたか?
昨日は、「走っているのに足がむくむ」というご質問でした。
(昨日の記事→ジョギングしたのに、足がむくむのはなぜ?
その流れで今日は「むくみ」についてお話します。

まず下のイラストをクリックしてください。
大きく表示されます。
むくみの仕組み
私たちの身体の一部をかなり簡略化したイラストです。
むくみの仕組み・メカニズムを分かりやすくしました。

まず左の図と右の図の違いから説明します。
ピンク色の部分「間質液」と呼ばれる部分が、
右側の方が膨らんでいます。
これが「むくんだ状態」です。

私たちの身体の60%は水分でできていると言われています。
その水分というのは、どこかに偏って存在するのではなく、
身体の隅々まで行き渡っています。
その水分を運んでいるのが「血液」です。
口から物を食べたり飲んだりしますと、
食道を通って内臓に入っていきます。
水分補給をしますと、同じように進みますが、
必要な所で、必要な分量が、
血管を通じて身体の隅々まで浸透していきます。
食べ物のように分解されてどうのこうのという過程を必要とせず、
飲んだらすぐに身体に吸収されていくのです。

ではイラストをご覧ください。
血管内にある水分が「間質液」というところへ染み出します。
その染み出した量と同じ量がまた血管内に吸収されます。
ようするに「水分を循環している」わけです。
これが通常の身体です。

しかし、なんらかの理由により、
右のイラストのように、染み出した量より、
吸収された量の方が少ないことが起こります。

すると「間質液」の中に水分が溜まってしまいます。
これが「むくみ」です。
「足がむくんだ」という状態は、
このように余分な水分が溜まった状態ですので、
触った時に「ぷにゅ」っとしているのです。

病的な原因は別として、
日常生活で起こりえるのは、
立ちっ放し、座りっ放し、運動不足。
ほとんどがこれのいずれかです。


これらに共通しているのが「動かないこと」です。
動かないことで、水分の循環も動かない。
とても単純なことなのです。
なのに、昨日の質問者さんの場合は、
ジョギングしているのに足がむくむと言われています。
なぜか?
その解明は明日に。


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コメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. らんらん
    • 2012年05月15日 21:56
    • りょうさん、こんばんは。
      昨日のむくみ記事で、むくみにはそけい部のストレッチかーと思っていたら、今日は今年初で脚がむくみました…^^;
      「ストレッチ、やってみたら?」って事でしょうか(笑)

      日曜日にハーフのレースを走ったのですが少し頑張りすぎたようで、昨日から太ももにひどい筋肉痛が出ていて、まだ今も残っている状態です。
      レース後ストレッチしたのですが、どうも足りてなかったようです。
      遠征のレースだったので、それもあったかもしれません。
      そんな脚の状態で今日は仕事が忙しく歩数が15000歩を超えてたのですが、夕方頃からパンパンに…><

      今日もお風呂でのマッサージとお風呂上りのストレッチをしっかりしてみます。


    • 2. どら
    • 2012年05月16日 11:38
    • 5 りょうさん
      運動で「足がむくむ」の解明楽しみにしています。
      度々御質問で申し訳ございませんが、ウォーキング又はジョギングを始めた方の中で「ふくらはぎが太くなってしまった」という方が数名いて、フォームをチェックして他の方と比べてみると、足の出が悪い印象を受けました。それは「むくみ」なのでしょうか?
      また、仲間で「動的ストレッチの股関節」「股関節の運動(その5)」をやってみたところ、足を後に持っていくときに骨盤が上を向いてしまい、スムーズに後に持っていけない方が数名いて、その方々の共通する悩みが、「長い時間(長距離)を走ると、尾てい骨周辺が痛くなってしまう」との事でした。
      骨盤の動きが滑らかな方が良いと本で目にしますが、スムーズに動かせない人=骨盤の動きが硬く、何処かに負担が掛かっているのでしょうか?またスムーズに動かせない方への有効なストレッチと原因(骨盤の動きが硬い?)も教えて頂けますでしょうか?よろしくお願い致します。


    • 3. りょう
    • 2012年05月16日 13:47
    • らんらんさん

      とても良い質問です!
      さすが、良いところに気付きましたね。

      改めてしっかり書きますが、
      長時間走った後、
      しっかりストレッチして、その時はそれで良いのです。
      しかし長時間身体を動かしたことにより、
      走り終えてからも疲労物質作られ続けているから、
      と私は考えています。

      だから、大会に参加した後は、
      直後のストレッチはもちろん、
      その後も何度もストレッチをして行くと回復が早く、
      翌日に持ち越さないということです。



    • 4. りょう
    • 2012年05月16日 13:52
    • ドラさん

      たくさんの疑問ありがとうございます。

      改めてしっかり書きますが、
      太くなるのは「むくみ+筋肉痛」ではないかと思います。

      骨盤の動きに関しては、
      動きやすい人の方がはるかに良いことは明確です。
      それはマラソンするしないに限らず、
      健康な身体を保つために大切なことです。

      骨盤をスムーズに動かすためには、
      骨盤の仕組みを理解する必要がありますので、
      改めてイラスト入りでご説明します。
      ちょっと待って下さいね。


    • 5. らんらん
    • 2012年05月16日 22:29
    • りょうさん、ありがとうございます。
      「走り終えてからも疲労物質が作られ続けている」
      なるほど!なかなか納得のいく考えです!
      何時間も走ったら、走り終わった後すぐに身体が「はい、わかりました、もう楽チンになりましたよ」っていう訳にはいきませんよね。

      リンパの事もとってもよ~くわかりました!
      時々耳にする「リンパマッサージ」も渋滞解消のために良いということなんですね。
      これからは血液とリンパ液のことも頭においてストレッチします(笑)


    • 6. りょう
    • 2012年05月17日 01:59
    • らんらんさん

      その通りです!
      そのことについては、
      明日、もう少し詳しく書くつもりです。
      身体の事が分かってくると、
      なんだかおもしろくなってくるでしょ?!


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