整体師に学ぶ~中高年のランニングによる筋肉痛改善と、楽に長く走る方法(エンジョイラン.com)

楽しく健康に走りたければ、マラソン本を捨てなさい!また、楽に走りたければ、走らないこと。その真意は、このサイトの中に!

中高年になって健康やダイエットのため走り始めたのに、膝や足腰が痛い、疲れが取れないなど、良かれと始めた運動が逆効果で困っていませんか? 整体師だからこそわかる、筋肉や身体のケア方法や、筋肉痛知らずで、楽に長く走る方法、楽しいランニングノウハウも含めて、全部お教えします。

今日も同じく、膝の話です。
昨日のコメント欄でリクエストをいただきましたので、
それを紹介します。

工作0点じゃないと褒められましたので、
また懲りずに模型を作りました。
IMG_2457 ● 健康
これは、人の足です。
まぎれもない足です(笑)

白いところが、太ももの骨。
下にはすねの骨。
それらの間に空間がありますが、
そこに膝があるものとして想像して下さい。
緑色をしているのが、靭帯(じんたい)です。
健康な人の右足を、正面から見たところです。

では、足を動かしてみましょう。
IMG_2470 ● 健康
膝を曲げました。
緑色のテープは、どこにも当っていませんよね。
これが健康な人の足だと思って下さい。

では、次にO脚の人の足です。
IMG_2471 ● O脚
O脚の足を想定していますので、
膝部分が、外側へ出っ張っています。

太ももの骨の先は、ポコンと膨らんでいますので、
O脚であるために、緑色のテープに当っています。
これは、太ももの骨と、靭帯が擦れていることを表します。

では動かしてみましょう。
IMG_2473 ● O脚
O脚の足で、膝を曲げますと、
靭帯が太ももの後ろ側にいき、擦れていたところが離れました。
そして、また膝を伸ばしますと、一つ上の写真のようになって、
また太ももの骨と靭帯が擦れます。

マラソンをすることは、膝を曲げ伸ばしを繰り返しますので、
太ももの骨に何度も何度も靭帯が擦れることになります。
太ももの骨といっても、先っちょですから、
これは場所で言うと膝の外側になります。

これも昨日に引き続き、「ランナー膝」と呼ばれる故障です。

今回のお話はそのランナー膝の中の、
病名「腸脛靭帯炎」です。
    (ちょうけいじんたいえん)

ここまでの説明で、「O脚の場合」と書きましたが、
必ずしもO脚の人にしか起こらないというわけではありません。
説明を分かりやすくするためにO脚の人を例にしましたが、
マラソンをしている人でしたら、誰でも起こりえる故障です。

着地の時に、太ももの筋肉がしっかりしていませんと、
上からの衝撃で、膝のお皿が横へ逃げます。
お皿が外側へ逃げると、それに合わせて、太ももの骨も外へずれます。
そして今回紹介したように靭帯と擦れます。
これが、「腸脛靭帯炎」です。

もしも、これかな?と思われましたら、
まずやるべきことは、マラソンをやめることです。
何事も始めることよりも、止めることの方が勇気がいります。
しかしもし、あなたがこれからもずっと年老いるまで
走りたい気持がおありでしたら、
勇気を持ってやめることをお勧めします。

とりあえずは、整形外科を尋ねて下さい。
やめるかどうかは、それから決めても遅くありません。
身体はひとつです。
大事に使いましょう!

こうならないためにも、
足をまっすぐ前へ出す。
膝をまっすぐ前へ出す。
つま先をまっすぐ前へ出す。


着地の時にお皿が逃げないようにするためには、
太ももの筋肉を鍛えることなのです。
ということは、筋トレをしなさい、ということになります。
私はイヤです。
だからこそ、エンジョイラン走法なのです。
膝にも太ももにも負担をかけない走り方、
それが安全で健康な走り方だと推奨します。


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私は、「筋肉消費量を抑える脱力系~
エンジョイラン走法」で、
奈良マラソン42.195kmを、止まらず、歩かず、
4時間8分で、楽しく完走しました。
当時48歳、マラソン歴半年です。
きっとあなたにもできます!
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コメント

 コメント一覧 (8)

    • 1. 国分
    • 2011年10月20日 20:31
    • 楽に長く走る方法の13の2にコメントさせて頂いた国分です。
      りょうさんのブログのおかげで本日初めて20km完走できました。
      膝下(前脛骨筋)に負担をかけない具体的な方法の、内股に体重を乗せるってのが上手く出来ませんが、体重移動で身体を前へ進めるは凄く良いですね。
      私もややO脚なので、膝やつま先がまっすぐ前に出るように気を付けます。
      このブログは凄く勉強になります。
      有り難うございました☆


    • 2. いたちごっこ
    • 2011年10月20日 23:48
    • リクエストにお応えいただきありがとうございます!

      すごくわかりやすいです。
      というか身の回りのものを使って脚を再現してるというのはすごいことなのでは!

      なるほど。僕の場合は、いわゆる太ももの筋肉を針治療で緩めるという治療でした。
      整形外科では腸脛靭帯炎と診断されましたが、もしかすると違ったのかもしれませんね。

      やはり、脚をまっすぐに出すということは大切なんだとつくづく感じました。
      走る距離が伸びて、スピードも早くなるこれからの季節にこそフォームを意識します。


    • 3. りょう
    • 2011年10月21日 02:17
    • 国分さん

      よかったですね!
      おめでとうございます。

      ジョグ歴1ヵ月半で、20km走れるなんてすごいですよ!
      今シーズンは、フルマラソンに挑戦されるのですか?

      「体重移動で前へ進む」ということがマスターできて、
      なおかつ、20km走れたのですから、
      きっとフル完走できますよ。


    • 4. りょう
    • 2011年10月21日 02:22
    • いたちごっこさん

      いえいえ、実はちょうど用意していたんですよ(笑)

      スピードを速くしたり、
      距離が延びると故障する確率も高くなります。
      どうぞ、ご無理のないように。

      実は、絵を描くのが苦手なので・・・
      身の回りの物を使うのは、苦肉の策なんですよ(笑)
      でもそれで楽しんでいただけたり、
      分かりやすいと言ってもらえると、とても嬉しいです。
      これからも応援して下さいね。

      ポチッと、よろしくお願いします。




    • 5. 国分
    • 2011年10月21日 12:59
    • まずはもっと楽に長く走れるように練習を積んでジョギング向きの身体になり、2012年の4月頃に10kmに出ようと考えております。
      それからハーフ、フルと少しづつ目標を決めて楽しみながら頑張ります。
      トレランも挑戦してみたいです!
      また宜しくお願い致します☆


    • 6. りょう
    • 2011年10月22日 01:42
    • 国分さん

      「楽に長く」
      これはきっとすぐできますよ。
      大会の雰囲気もきっとすぐ慣れることでしょう。
      楽しみにしています。
      また報告もして下さいね。

      ただ、トレランは別物と考えた方がいいですよ。
      とにかく膝関節にかかる負荷が、
      フルマラソンとは考え方が全然違いますから。



    • 7. 国分
    • 2011年10月22日 03:59
    • そうなんですか!
      トレランのことをあまり知らず雑誌で見て単純に楽しそうだと思ったのですが、確かに身体の使い方や足腰への負荷は全然違いそうですね。

      大会に出るのはまだ少し先になると思いますが、必ず報告させて頂きます。


    • 8. りょう
    • 2011年10月22日 23:58
    • 国分さん

      トレランは、私も未経験ですが、
      高低差のランというだけではなく、
      高低差の階段、段差というものが、
      足に膝にかなりくるはずです。
      見ているだけで、身体への負担がすごいことがわかります。
      私には無理と見ています。


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