2019年5月3日(金・祝)「第23回・奈良観光ラン/古都の都・平城京天平祭と西市船着場」を開催しました。昨年も春の天平祭(てんぴょうさい)に合わせて開催しましたが、今年は少しコース変更しました。4/29へぐり同様、これからは毎年開催することにいたします。天平祭では奈良のそして日本の成り立ちを知る上でとても重要な日だと感じました。参加者の皆さんにそれがうまく伝わっていれば嬉しいです。

朝10時、大和西大寺駅をスタートして午前の部が始まりました。最初は信号待ちの時間が長く、ようやく走り始めたところですぐ「孝謙(こうけん)天皇陵」に着きました。この天皇は一度退位してから再び「称徳(しょうとく)天皇」として二度在位した経歴を持つ女帝の古墳です。昔は女性でも天皇に即位できたのに、1889年の憲法改正により男性に限定したそうです。このことで大変なことになっていまして、現在議論されているようです。さてこれからの日本はどうなるのでしょうね。のちに紹介しますが、平城宮を遷都した天皇は女性です。

道路から外れてゆるゆる走り始めるとまたすぐに天皇陵です。成務(せいむ)天皇陵、すぐ隣には垂仁天皇の皇后のお墓があります。住宅街の細い道をクネクネ走っていくと、先日「ナニコレ珍百景」で取り上げられました「奈良時代から言い争い続ける2つの池」が両側に。「おまえいけ!(御前池)」「さきいけ!(佐紀池)」です。絶妙な掛け合いで今後人気となるでしょうか?

そして角を曲がると目の前には大きな建物が登場!「第一次大極殿」です。大きな空に綺麗に刈られた植木のコントラストが抜群です。ここは絶対シャッター押しますよね。
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第一次大極殿をバックに集合写真

「駅からこんなにすぐなのね?」と声があるくらい、確かにすぐなんですが、これでも古墳を見るために遠回りしてきたくらいです。しかもこれは北側から見ていますので、言わば裏側から来た状態です。私の観光ラン企画はいつものことで、あまり正面から入ることがありません(笑)

大極殿のある平城宮跡ですが、もう少しだけ古墳巡りをします。すぐ近くにあるのが、平城天皇陵。「へいぜい・てんのうりょう」と読みます。第51代天皇なのですが、先日までの年号「平成(へいせい)」と漢字が同じです。さて、上皇明仁さまが亡くなられた時にはなんと呼ぶのでしょう?

少し走ると水鳥がたくさん生息する水上池(みずかみいけ)沿いで、前からたくさんのハイカーの姿が、それも全員男性! 何人いるのか分かりませんでしたが、20名が4班くらい。各班にガイドさんらしき姿がありましたが、ある意味珍しい団体さん。そして、ヒシャゲ古墳(磐之媛命陵)~コナベ古墳~ウワナベ古墳。この辺りでは大きなカメラを持った人によく出会います。鳥や花がとても綺麗な一帯なんですよ。
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磐之媛命陵(いわの・ひめのみこと・りょう=仁徳天皇の4人の皇后のうちのひとり)では、あやめが咲いていました。

航空自衛隊奈良基地の中に展示されている戦闘機を見て、「次回6/1の観光ランではこの施設の中に入れますからね」と言ってフェンス越しに通り過ぎました。先ほどの池沿いを少し戻って、北側から平城宮跡へ。今年の行列は大極殿前ではなく、朱雀門の南側なので少しペースアップして到着すると、すでに行列が始まっていました。ここでしばし休憩、行列見て、おいしんもん食べて、奈良時代へタイムスリップします。
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第43代・元明(げんめい)天皇が710年に都を藤原京から平城京へ遷都しました。また、「和銅開珎」(わどうかいちん)を鋳造し、貨幣として流通させたことでも知られています。

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天平衣装での行列

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元明天皇の即位のお言葉

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たくさんのお店でもぐもぐタイム

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どうぞ「わらじ」履いて体験してくださ~い!

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押し車には子供が乗って体験

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令和の元となった万葉集「梅花の歌」は、大伴旅人の作と言われています。また万葉集にちなんだ奈良観光ランを現在企画中です。ご期待ください。

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「祝・令和」なんだか今年は特別に感じます

スッキリした青空とはいきませんが、日向にいると暑いくらいの陽射しになりました。お腹も膨らんで午後の部スタートです。

朱雀門前から少し北へ出てからすぐ東へ、平城宮跡の中の草むらをあえて選んで走ってみました。
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「こんなところ走れるって、いいね~!」という声が出てきます。奈良観光ランではとにかく飽きさせない演出が自慢です!

平城宮跡の東の端にある「東院庭園(とういんていえん)」~「宇奈多理坐高御魂神社(うなたりにいます・たかみむすび・じんじゃ)」を経由して、いよいよ外へ。春には桜満開で川沿いが美しいピンク色に変わる「佐保川(さほがわ)」を南へ南へと走って行きます。今年の桜にはタイミング悪かったけど、来年もまたお花見ランの企画しますね、と約束。そして遊びをひとつ。「石飛びしましょう!」
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佐保川での石飛びで童心に返ります。

川沿いの図書館でトイレ休憩。中に入ると思ったほど冷房が効いてなくてラッキー。汗かいてるから冷たい風は危険です。そこには自販機にペットボトルの販売なくすべて缶。そんなこともあるのね。「ではその先のコンビニ寄ります」。どんどん気温が上がっていて、凍った水を買う人も。「それ、なかなか溶けないよ!」 ちょっとずつ走りながら、何かある度に止まって対応するのもマラニックの楽しさ。タイム競っているのとは違って、気持ちにゆとりがあります。

佐保川を下っていくと、右側からもうひとつ川が合流してきます。それが秋篠川(あきしのがわ)です。「ではここから秋篠川を上って行きますね~!」と声を掛けます。信号を渡るとそこに「平城京西市船着場跡(へいじょうきょう・にしのいち・ふなつきば・あと)」という看板。奈良時代、今の中国・唐との貿易が盛んでした。その往来に使われたのが遣唐使船(けんとうしせん)です。唐~瀬戸内海~大阪(今の難波あたり)まで帰ってきて、そこから小さな船に乗せ換えて大和川を通って秋篠川をさかのぼって都へ物資が運ばれていた場所です。
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船着場のすぐ近くには、平城京西市跡。ここに西の市場があったとされる場所です。

ここからは薬師寺の五重塔の先っぽが見えていますので「これからあそこ目指して走りま~す!」と、再スタート。秋篠川を北上するのですが「今どっち向いて走っているのか分からない」という声が聞こえてきます。はい、大丈夫です。ちゃんと私が道案内してますからね。「帰ったらGPSウォッチの地図見て、どこ走ったか見ながらもう一度楽しんでくださいね」と話します。便利な時代です、ホントに。
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ガイドブックに載っている薬師寺の多くはここから撮影されています。手前が大池、奥に若草山も見えています。薬師寺には三重塔が二つあります。見えているのが西塔(さいとう)で、建屋に囲まれて修復中なのが東塔(とうとう)です。

奈良観光ランの魅力の一つ(?)に、拝観しないというルールがあります。興味を持たれた方は後日個人的にどうぞというスタイルが基本です。というのも、拝観すると時間がいくらあっても足りなくなるからです。あくまでもランニングイベント。ということで、薬師寺、唐招提寺(とうしょうだいじ)は拝観せず前まで行って写真撮って次へGO!

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唐招提寺から垂仁(すいにん)天皇陵へ向かう途中では、青空も出てずいぶん暑くなっています。

さてここから絶対に道を間違ってはいけません。昨年ここから間違ったことで終盤ダッシュすることになってしまったからです。西大寺駅周辺は線路がたくさん交差していて、間違うと渡るために遠回りしなければならないので要注意。しっかり地図見て今回は間違わず、もう一度秋篠川へすぐ出ました。大きな道路で右折、それが「大宮通り」。そして奈良マラソン第一回目の折り返し交差点です。遣唐使船が見えてきました。「もうすぐゴールで~す!」
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遣唐使船は平城宮跡の南側入り口にありまして、無料で乗ることもできます。ちゃんと水に浮いている(?)んですよ。

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朱雀門前でゴール! 全員で記念撮影。リタイヤなく全員ゴールしました。

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衛士隊(えしたい)による朱雀門の閉門の儀式

帰りはこの儀式が見たくて絶対4時までに戻らなければならないんです。今回は、3時40分着。今年は間に合いました。天平祭というお祭りを朝から夕方まで堪能するランニングイベントになりました。お祭りそのものは私の企画ではないけど、来年もまた便乗開催しますので、気になった方は、2020年5月3日に予定を今から入れておいてくださいね。距離や時間なんて全然関係ありません。5km程度走れる人でしたらきっと大丈夫ですよ。

DATA
TOTAL:20km、5時間33分36秒(10時5分スタート、15時40分ゴール)
RUN:4時間13分(信号待ち含み)
BREAK:1時間20分(行列見学)
参加者:私入れて13人
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●奈良観光ランのお知らせ
2019年6月1日(土)第24回・奈良観光ラン~奈良公園の端から端と戦闘機と監獄」約20km
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