「股関節が詰まった感じがする」と言われる方が来院されました。この言葉だけでどんな感覚なのかお分かりになりますか?
■関節への衝撃!
ランニングは必ず両足が地面から浮いた時間があり、必ずどちらか片方の足で着地をします。着地方法にはいろいろ有れども、片足で着地した瞬間、身体の様々な関節に衝撃が与えられることは間違いありません。足関節(足首のかんせつ)、膝関節(ひざのかんせつ)、股関節(骨盤との間にある足の付け根)、この3カ所の関節に衝撃が加わることは容易に想像できるはずです。
実はこの方はご紹介で私のところへ来院されたのですが、その前に整形外科へ行かれたそうです。違和感のある右股関節のX線写真を撮ったけどはっきりした問題が見つからず、湿布薬と痛み止めの飲み薬を処方されたそうです。
すぐに何らかの治療が必要な事態になることの方が少なく、病院へ行ってもこんな感じで帰ってくることが多いのではないかと思います。安心するために行くんだという方もあるでしょう。自分の身体で何が起こっているのか分からないよりも、診てもらって大事に至らなかったことの安心感は必要なことです。だからといって治ったわけではありませんから、日々続く違和感をどうしたら良いのか分からないまま、なんとなくランニングを続けている人も少なくないでしょう。
違和感を持ったまま続けていると、そのうち消えてしまうこともあります。しかしその逆に違和感が痛みに変わることもあります。だからいつも自分の身体に「大丈夫か?」と問いかけ会話することが必要です。会話というくらいですから、身体からの声をしっかり聞くことができなければなりません。そのためにも私はいつもストレッチが大切だと言い続けているのです。
■違和感の犯人はなにか!
さてこの方への対処ですが、足全部とお尻周りを重点的に施術しました。X線にて股関節そのものに原因がないとのことですから、足~臀部の筋肉に問題があると考えるのが整体師です。筋肉というのは単独で存在せず、必ずいくつかの筋肉や靱帯、関節などが関係しています。犯人となる筋肉を突き止める、もしくは発見できなくても関連する筋肉にアプローチしてバランスを変えていくと、違和感が無くなることが多いのです。
梨状筋(りじょうきん)、中殿筋(ちゅうでんきん)という筋肉の名前はマラソンしていると聞かれたこともあるでしょう。もっとオーソドックスなところでは、大腿四頭筋(だいたい・しとうきん)、内転筋(ないてんきん)、ハムストリングスなども今回の症状を改善するのに関連している可能性もあります。まずそれぞれの筋肉に沿って押してみます。その筋肉の硬さや反応を見ていくと、それらしき犯人が現れてきます。また、関節を押しながら回してみた時に痛みが発生するかどうかもポイントになります。
■私生活でも影響が出る
今回この方の場合、大腿四頭筋の張りが大きな原因のひとつであると私は考えました。股関節もまた変形していくところです。マラソンだけが原因と考えず、日常生活の姿勢も大きく関係してきます。立ち仕事の多い人と、一日中座ったままの仕事の人では、股関節に与える影響が異なります。ですので、症状を緩和するためにどんな仕事をされているのか、私生活での姿勢はどうなのかを尋ねることも多々あります。整体師は写真で判断できませんから、医師とは違う要因から探るのです。
施術はご自身で行うこともできます。それがストレッチであり、自力整体なのです。ただ、日々自分でやっていたとしても、こなしきれない時も出てきます。私自身もそうです。自分ではどうしようもない事態になってくれば、よその整体院へ行きます。すべては過信せず、日々自分の身体と会話し続けています。
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ランニングは必ず両足が地面から浮いた時間があり、必ずどちらか片方の足で着地をします。着地方法にはいろいろ有れども、片足で着地した瞬間、身体の様々な関節に衝撃が与えられることは間違いありません。足関節(足首のかんせつ)、膝関節(ひざのかんせつ)、股関節(骨盤との間にある足の付け根)、この3カ所の関節に衝撃が加わることは容易に想像できるはずです。
実はこの方はご紹介で私のところへ来院されたのですが、その前に整形外科へ行かれたそうです。違和感のある右股関節のX線写真を撮ったけどはっきりした問題が見つからず、湿布薬と痛み止めの飲み薬を処方されたそうです。
すぐに何らかの治療が必要な事態になることの方が少なく、病院へ行ってもこんな感じで帰ってくることが多いのではないかと思います。安心するために行くんだという方もあるでしょう。自分の身体で何が起こっているのか分からないよりも、診てもらって大事に至らなかったことの安心感は必要なことです。だからといって治ったわけではありませんから、日々続く違和感をどうしたら良いのか分からないまま、なんとなくランニングを続けている人も少なくないでしょう。
違和感を持ったまま続けていると、そのうち消えてしまうこともあります。しかしその逆に違和感が痛みに変わることもあります。だからいつも自分の身体に「大丈夫か?」と問いかけ会話することが必要です。会話というくらいですから、身体からの声をしっかり聞くことができなければなりません。そのためにも私はいつもストレッチが大切だと言い続けているのです。
■違和感の犯人はなにか!
さてこの方への対処ですが、足全部とお尻周りを重点的に施術しました。X線にて股関節そのものに原因がないとのことですから、足~臀部の筋肉に問題があると考えるのが整体師です。筋肉というのは単独で存在せず、必ずいくつかの筋肉や靱帯、関節などが関係しています。犯人となる筋肉を突き止める、もしくは発見できなくても関連する筋肉にアプローチしてバランスを変えていくと、違和感が無くなることが多いのです。
梨状筋(りじょうきん)、中殿筋(ちゅうでんきん)という筋肉の名前はマラソンしていると聞かれたこともあるでしょう。もっとオーソドックスなところでは、大腿四頭筋(だいたい・しとうきん)、内転筋(ないてんきん)、ハムストリングスなども今回の症状を改善するのに関連している可能性もあります。まずそれぞれの筋肉に沿って押してみます。その筋肉の硬さや反応を見ていくと、それらしき犯人が現れてきます。また、関節を押しながら回してみた時に痛みが発生するかどうかもポイントになります。
■私生活でも影響が出る
今回この方の場合、大腿四頭筋の張りが大きな原因のひとつであると私は考えました。股関節もまた変形していくところです。マラソンだけが原因と考えず、日常生活の姿勢も大きく関係してきます。立ち仕事の多い人と、一日中座ったままの仕事の人では、股関節に与える影響が異なります。ですので、症状を緩和するためにどんな仕事をされているのか、私生活での姿勢はどうなのかを尋ねることも多々あります。整体師は写真で判断できませんから、医師とは違う要因から探るのです。
施術はご自身で行うこともできます。それがストレッチであり、自力整体なのです。ただ、日々自分でやっていたとしても、こなしきれない時も出てきます。私自身もそうです。自分ではどうしようもない事態になってくれば、よその整体院へ行きます。すべては過信せず、日々自分の身体と会話し続けています。
●奈良観光ランのお知らせ
2019年4月29日(月・祝)「第22回・奈良観光ラン~へぐり時代祭りと太古の息吹」約16km
2019年5月3日(金・祝)「第23回・奈良観光ラン~古都の都・平城京天平祭と西市船着場」約20km
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2019年4月29日(月・祝)「第22回・奈良観光ラン~へぐり時代祭りと太古の息吹」約16km
2019年5月3日(金・祝)「第23回・奈良観光ラン~古都の都・平城京天平祭と西市船着場」約20km
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私の著書です
がんばらないで楽に長く走る [ 鮎川良 ] |
コメント
コメント一覧 (2)
痛みの原因はその個所ではない、往々にして他にある、ということを走ることで学びました。
事実、先生が仰るように筋肉は頭の先から足の先まで繋がっているので、痛みのある部分からたどって行くとその先が原因だった、ということも最近自分でもわかるようになってきました。
姿勢を意識することを忘れがちですが、元ある状態に身体を持っていくことは大切だと思っています。
IDUMIさん
原因を突き止めることはとても難しいです。
ところが原因分からなくても改善することもあります。
身体はとても不思議ですよね。